洗濯機を新しく購入した時や引越しの時、設置は業者にお願いしている人も多いと思います。しかし、ポイントを抑えてしまえば洗濯機の設置はそれほど難しくありません。今回は、自分でできる洗濯機の設置の仕方を紹介します!

  • ポイントを押さえれば、洗濯機の設置も自分でできる!

    ポイントを押さえれば、洗濯機の設置も自分でできる!

◆洗濯機の取り外し方

引越しや買い替えの時の取り外し方法から説明します。洗濯機を取り外す時、まず、接続されているホース内に残った水を抜かなければいけません。そのホースには、蛇口と繋がる「給水ホース」と排水口と繋がる「排水ホース」の2種類がありますが、水は給水ホースから排水ホースに流れるため、必ず「給水ホース→排水ホース」の順に取り外してください。

<給水ホースの水抜き>
1.洗濯機を空にする
2.給水ホースが繋がっている水道の蛇口を閉める
3.蓋を閉めて電源を入れ、「水量」→「スタート」の順にボタンを押す
4.10秒経ったら電源を切る
5.蛇口から給水ホースを外し、こぼれる水を洗面器で受ける

4つのネジで固定されている、金属のニップル部分から下も忘れずに外しましょう。

<排水ホースの水抜き>
1.給水ホースの水抜きをしたあと、電源を入れ「脱水」を1分
2.洗濯槽内の水分を拭き取る
3.排水口からエルボ(L字型の部品)ごと排水ホースを抜き、こぼれる水を洗面器で受ける
4.結束バンドを取り、ホースからエルボを外す

エルボは洗濯機ではなく、下の防水パンの付属品です。賃貸の場合は置いていきましょう。

  • エルボは洗濯機ではなく下の防水パンの付属品なので、賃貸の場合は置いていく

    エルボは洗濯機ではなく下の防水パンの付属品なので、賃貸の場合は置いていく


水抜きが終わったら電源コードを抜き、コンセントの下から出ている黄色もしくは緑色のカバーが付いている「アース線」を取り外します。アース線が出ているカバーを外し、ネジがある場合はプラスドライバーで緩めて、アース線を下に引っ張ります。

◆設置前に確認すること

設置しようとしたら洗濯機が大きすぎて置けない、蛇口の形状がホースと合わないなどのトラブルが起きることも。以下の4点を確認しておきましょう。

  • 設置前に確認することって?

    設置前に確認することって?

(1)設置するのに十分なスペースがあるか
置き場、防水パン、洗濯機自体のサイズを測り、設置が可能かを確認しましょう。廊下やドアの幅が狭くて運び込めない場合もあるので注意してください。

(2)排水口に排水エルボがあるか
賃貸住宅の場合、排水エルボは建物側の設備としてなければならない部品です。エルボがない場合は管理会社に相談するか、ホームセンターで購入してください。

(3)無理なく排水ホースが取り付けられるか
洗濯機を置いた後に排水ホースを取り付けようとしたら、排水口が奥にあるためうまく取り付けられない……というトラブルも。排水口の位置や防水パンの形状を確認し、取り付けが難しいようであれば、防水パンのかさ上げ(四隅に高さを出して洗濯機と防水パンの間に隙間を作ること)がおすすめです。

(4)蛇口と給水ホースの形状が合っているか
洗濯機置き場の蛇口はだいたいの洗濯機に対応していますが、デザイナーズマンションなど、まれに変わった蛇口が使われていることもあり、取り付けには専用の部品が必要なことも。

◆洗濯機の設置方法

洗濯機の設置は、電源プラグ・アース線・ホースを繋ぐだけですが、取り付けが不十分だと水漏れや故障の原因になるため、正確に行ってください。電源プラグをコンセントに繋いだら、下の順で取り付けていきます。

  • 洗濯機の設置方法は?

    洗濯機の設置方法は?

1.アース線を繋げる
 1-1.コンセント下の蓋をマイナスドライバーで開ける
 1-2.小さなプレートを押さえているプラスのねじを緩め、アース線先端の銅線を挟む
 1-3.銅線が取れないよう、ねじを締める
2.防水パンに付いている排水エルボを取り外す
3.排水エルボと排水ホースを繋ぎ、エルボを排水口に差し込む。繋ぎ目から水漏れしやすいのでビニールテープを巻くのがおすすめです
4.蛇口に給水ホースを取り付け、洗濯機に給水ホースを取り付ける。カチッと音がするまで差し込み、ホースを軽く引っ張って外れないか確認することを忘れずに!
5.試運転をしてホースからの水漏れや動作確認をする

設置自体は難しい作業ではありませんが、重量があるため一人で運べない、防水パンや蛇口の形状のせいでうまく設置できないという場合は、無理をせずに業者に依頼した方が安心です。