追い焚きをすると湯垢が浮いてくる、溜めたお湯が臭う……。その原因は風呂釜の配管汚れかもしれません。そこで今回は、風呂釜の仕組みや汚れの原因、洗浄方法を解説します!

  • お風呂をピカピカに保つコツとは?

◆風呂釜の種類と仕組み

そもそも風呂釜とは、浴槽と配管で繋がっている「お湯を沸かす装置」のこと。どのように浴槽内の水を温めるかによって2つの種類に分けられます。

<2つ穴 - 自然循環タイプ>
温められたお湯は上昇し、冷たい水は降下するという、水の温度差を利用した自然な「対流」を起こすことでお湯を沸かすタイプです。下の穴に冷たい水が吸い込まれ、上の穴から温められたお湯が吐き出されます。このタイプは、配管を流れるお湯のスピードが遅いため、配管に汚れが溜まりやすいのが特徴です。

<1つ穴 - 強制循環タイプ>
ポンプを利用し1つの穴で水を吸い込み、お湯を吐き出すタイプです。ポンプで強制的に循環させるため、流れるお湯のスピードが速く、2つ穴に比べて汚れが溜まりにくいのが特徴です。

汚れやすさに違いはありますが、どちらとも追い焚きを使う度に配管が汚れていくため、定期的な洗浄が必要となります。

  • どんな状態なら風呂釜を洗浄すべき?

◆風呂釜洗浄の3つの目安

配管から流れてくる汚れは、「人の皮脂や水垢、入浴剤の成分」と「細菌・微生物」が合わさったものです。下のいずれかに当てはまる場合は、早急な風呂釜の洗浄をおすすめします。

・白茶、黒の湯垢や汚れが出てくる
・溜めたお湯が臭う
・風呂釜内に残った水から小バエが発生している

◆自宅でできる洗浄方法

自宅でできる洗浄方法として、漂白・除菌・消臭効果のある酸素系漂白剤を紹介します。天然大理石やヒノキ、24時間風呂の場合は、以下の掃除方法は避けてください。

<必要なアイテム>
・粉末タイプの酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)
・ビニールホース(蛇口に接続できる1~2mのもの)
・(2つ穴の場合のみ)汚れてもいいタオル

  • 自宅でできる洗浄方法できれいに!

<2つ穴の洗浄方法>
1)下の穴をタオルで塞ぐ
2)上の穴に大さじ5杯程度の洗剤を流し入れる
3)続いて40~50℃のお湯をあふれない程度に注入し、2時間程放置する
4)下の穴のタオルを外し、ホースで上と下の穴に勢いよく水を流し入れて汚れを洗い出す

<1つ穴の洗浄方法>
1)穴上5~10cmまで浴槽に「水」を溜める
 (入浴剤が入っていない残り湯であれば充分冷めてから使用可)
2)水に2カップ程度の洗剤を入れる
3)40~50℃に設定して追い焚きする
4)2~3時間程放置する
5)再度追い焚きをする
7)排水
8)ホースで穴に勢いよく水を流し入れて汚れを洗い出す

◆掃除頻度と業者のクリーニングについて

一見きれいに見えるお湯でも、浴槽に浸かる度に配管は汚れていきます。2つ穴タイプは1カ月に一度、1つ穴タイプは2カ月に一度の掃除が必要です。そして半年に一度は、風呂釜洗浄業者にクリーニングを依頼することをおすすめします。

市販の洗浄剤でもある程度汚れはとれますが、やはりプロの技術には敵いません。自分で掃除してみたけどやっぱり水垢が出てくる……という場合は、一度業者に依頼してみるとよいでしょう。

「こんな汚いお湯に浸かっていたなんて……」と絶句するほど汚れが出る場合も多くあります。風呂釜の汚れは、アトピー性皮膚炎やアレルギー、湿疹が悪化する原因にもなります。肌荒れや身体の痒みなどでお悩みの方は、風呂釜洗浄をしてみるのもよいかも知れません。

※画像はイメージ

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