大井川鐵道は26日、JR西日本から12系客車5両を譲り受けたと発表した。いずれも1988年から「SLやまぐち号」で使用されていた客車で、昨年9月に新製客車が投入されたため、山口線での運用から外れていた。

  • 12系客車で運転していた当時の「SLやまぐち号」

JR西日本から譲り受けた12系客車の車番は、大正風の「オハ12 703」、明治風の「スハフ12 702」、昭和風の「オハ12 702」、欧風の「オハ12 701」、展望車風の「オハフ13 701」。大井川鐵道によれば、今回の12系客車導入は蒸気機関車の動態保存を今後も長く継続していくことを目的に、JR西日本の協力を得て実現したという。

12系客車の営業運転開始時期は未定だが、現在使用している旧型客車(1939~1954年製造)の運用負荷分散にもつながるとしている。

  • 展望車風の「オハフ13 701」車内

  • 「オハフ13 701」外観

なお、現在使用している旧型客車を廃車にする予定はないものの、今後の整備状況によっては休車や廃車とする可能性もあるという。