2018年2月25日開催「東京マラソン2018」のオフィシャルドリンク「ポカリスエット」のWEBムービーに、高校1年生の16歳・小貫莉奈が抜てきされた。彼女は「3代目ポカリガール」として、ランナーたちを応援する役目を担っている。

昨年3月の「超十代オーディション」で約1万5,000人の中からグランプリを受賞し、芸能界デビューを飾った小貫。身長170センチという恵まれた体格で、学校ではバスケに打ち込む日々を送っているという。小貫莉奈とは、いったいどのような人物なのか。取材を申し込んだところ、茨城から2時間かけて会いに来てくれた。

  • 小貫莉奈

    3代目ポカリガールに抜てきされた小貫莉奈 撮影:宮川朋久

「将来の夢」を書くことができず

――高校ではバスケ部に所属されているそうですね。何かきっかけがあったんですか?

もともとお姉ちゃんがやっていていたので小さい頃から試合を見に行っていて、その友達が仲良くしてくれたので一緒にバスケをやることがあって、それで興味を持つようになりました。小学校2年生の時からミニバスを始めて、キャプテンもやっていました。

――自分は『スラムダンク』世代なんですが、読んだことありますか?

『黒子のバスケ』なら読みました(笑)。友達もみんな好きです。

――ぜひ『スラムダンク』も読んでみてください(笑)。2017年3月開催の「超十代オーディション」でグランプリを受賞してこの世界に。中学校の卒業に向けての作文で、テーマである「将来の夢」が何も浮かばなかったことが応募のきっかけと聞きました。

全く思い浮かばなくて、妹が警察官や獣医になりたいと言っていたので「私もそれでいいかな」みたいな感じだったんですが、ちゃんと将来のことを考えなきゃなと思ったんです。ちょうどその時にオーディションを知ったので、応募してみることにしました。

  • 小貫莉奈

――それまでは、「将来の夢」が全くなかったと。

はい、全くなかったです。もともとファッション誌を読んでいたので、モデルさんに興味を持っていたんですけど、受ける勇気がなくて。

――スカウトされたり、誰かに勧められたことは?

何回かあったんですけど、親に相談するのも恥ずかしかったというか。「私なんかがなれるはずがない」と思っていました。

――結局、作文には何を書いたんですか?

将来の夢ではなくて、どんな人になりたいのかを書きました。「しっかり一つひとつ目標を決めて、それを確実に達成できる人」です。

――これから具体的な目標を掲げていくわけですね。現時点で決めていることはありますか?

まだ雑誌のお仕事をしたことがないので、モデルさんとして呼んでいただけるようになりたいと思っています。

  • 小貫莉奈

「私、落ちたな……」レベルの高さにがく然

――「超十代オーディション」は最初に写真を送ってエントリーするんですよね。

1次審査はSNOWの自撮り写真、2次審査は全身と顔のアップの写真でした。最初は本当に軽い気持ちで、お風呂上がりにSNOWを見ていたらオーディションのお知らせがあって「あっ、応募してみよう」と。

――軽い気持ちでも1次審査を通過。さすがに状況が変わってきますよね。

焦りました(笑)。1次の時は家族に話してなかったんですけど2次は妹に、2次通過してからは親にも話しました。ビックリしてたんですけど、「受かるんじゃないの?」みたいにそこまで真剣じゃなかったと思います。

――親御さんはすんなり受け入れてくれたんですか?

最終審査が高校受験の1週間前の日だったので「どうするの?」と聞かれたんですけど、「行く!」と決めてお父さんと一緒に東京に行きました。

――移動中のお父さんはどんな様子でしたか?

何もしゃべらないでついてきてくれました(笑)。隣で見守ってくれていたんだと思います。

  • 小貫莉奈

――そして最終審査に。

面接で自己アピールがあったんですが、周りの子はダンスをしたり、バイオリンを弾いたり、「私、落ちたな……」と諦めてたんです(笑)。何もできなくて。特技のバスケについて話したぐらいでした。最初は緊張していたんですけど、私は思ったことを伝えるしかなかったので、話し始めるとそこまで緊張はしませんでした。

――その後のランウェイからの眺めはいかがでしたか?

ステージに出た時は緊張したんですけど、ランウェイを歩いている時はすごく楽しかったです。

――そして、グランプリ受賞者として名前を読み上げられる瞬間が訪れます。

とにかくかわいい子ばかりでした。SNOW賞をいただいていたから「選ばれるのは自分じゃない」と思っていたので本当にビックリして。泣いてしまいました。