「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」(空宙博、岐阜県各務原市)は、3月24日にリニューアルオープンするにあたり、オープニングイベントを開催する。24日当日に式典を実施するほか、特別企画展「月への挑戦 アポロ・ルナ展」や特別アトラクション「宇宙からの紙飛行機放出イベント」等を実施する。

  • A1: 人類の空への挑戦 岐阜・各務原と航空

    A1: 人類の空への挑戦 岐阜・各務原と航空

国内最大規模の航空宇宙科学博物館

「かかみがはら航空宇宙科学博物館」のリニューアルは、岐阜県と各務原市が先人の空・宇宙への憧れ、挑戦の物語を伝え、次代の子どもたちにチャレンジスピリットと感動を与える博物館を目指して取り組んだもので、展示面積が既存の1.7倍にあたる国内最大規模の約9,400平方メートルに拡大する。

  • A2: 戦前~敗戦 航空機産業の発展と敗戦による苦難

    A2: 戦前~敗戦 航空機産業の発展と敗戦による苦難

航空エリアでは、「A1: 人類の空への挑戦 岐阜・各務原と航空」「A2: 戦前~敗戦 航空機産業の発展と敗戦による苦難」「A3: 戦後日本の航空機産業 技術立国としての再起」「A4: 航空機のしくみ ハンズオン/シミュレーション」を展開する。

  • A3: 戦後日本の航空機産業 技術立国としての再起

    A3: 戦後日本の航空機産業 技術立国としての再起

現在保有する31体の実機(日本最多)を年代ごとに配置し、日本の航空技術者の空への憧れや挑戦の物語を分かりやすく伝え、日本の航空技術史を俯瞰できる展示を展開する。目玉として、世界で唯一現存する三式戦闘機「飛燕」の実機、世界的にも知られる「零戦」の初飛行時の実寸大模型(十二試艦上戦闘機)の展示も行う。

  • A4: 航空機のしくみ ハンズオン/シミュレーション

    A4: 航空機のしくみ ハンズオン/シミュレーション

宇宙エリアでは、「S1: 空から宇宙へ」「S2: 宇宙への出発 ~宇宙ロケット」「S3: 宇宙から地球のくらしを支える ~人工衛星」「S4: 人を宇宙に送る ~有人宇宙開発」「S5: 声明を探る宇宙探査」を展開する。

  • S1: 空から宇宙へ

    S1: 空から宇宙へ

人類が宇宙に挑戦し、その結果、到達した距離を軸に展示物を配置した、国内で初めて人類の宇宙への挑戦史・宇宙開発技術の変遷を俯瞰できる展示となる。目玉として、ISS(国際宇宙ステーション)の日本実験棟「きぼう」や日本を代表する探査機「はやぶさ2」の実寸大模型を展示する。

  • S2: 宇宙への出発 ~宇宙ロケット

    S2: 宇宙への出発 ~宇宙ロケット

  • S3: 宇宙から地球のくらしを支える ~人工衛星

    S3: 宇宙から地球のくらしを支える ~人工衛星

  • S4: 人を宇宙に送る ~有人宇宙開発

    S4: 人を宇宙に送る ~有人宇宙開発

  • S5: 声明を探る宇宙探査

    S5: 声明を探る宇宙探査

8日限定の企画展や体験イベントも

リニューアルオープン記念イベントは、3月24~31日まで開催する。24日10時~10時30分には空宙博イベントテントにて記念式典を実施。3月24~31日には空宙博 オリエンテーションルームにて、記念講演会を開催する。航空機と宇宙に関する有識者・著名人をまねき、7回の開催を予定している。

3月24~31日には空宙博 2階 宇宙エリアにて、特別企画展「月への挑戦 アポロ・ルナ展」を開催する。宇宙フォーラムが日本で唯一保有するアポロ計画で採取した「月の石」と、ルナ計画で採取した「月の砂」を展示する。なお、特別展終了後もアポロ・ルナ計画を紹介するパネルを常設で展示する。

3月31日には空宙博 オリエンテーションルームにて、特別アトラクション「宇宙からの紙飛行機放出イベント」を行う。子どもたちが折った紙飛行機を上空3万mから放出し、その映像を上映する。折り紙飛行機は、事前に子どもたちが製作したものとなる。

3月24~31日の毎日、空宙博 実機展示場にて紙飛行機製作教室・選手権大会を行う。紙飛行機に詳しい講師による飛ぶ仕組みの解説を聞き、自分だけのオリジナル飛行機を製作することができる。その後は、滞空時間を競う選手権大会も開催する。定員は各回30人(各日先着順)で、参加料は500円となる。

3月25~31日の毎日、空宙博 ウェルカムルームにて水ロケット製作教室・発射体験を実施する。ロケットが飛ぶ仕組みを学びながら水ロケットを製作するというもの、制作後は屋外で水ロケットの発射体験もできる。定員は各回30人(各日先着順)で、参加料は1,000円となる。

  • 紙飛行機製作教室・選手権大会のイメージ

    紙飛行機製作教室・選手権大会のイメージ

  • 水ロケット製作教室・発射体験のイメージ

    水ロケット製作教室・発射体験のイメージ

3月24~31日の毎日、空宙博 屋外芝生スペースにてドローンによる疑似飛行体験・小型ドローン操縦体験を開催する。VR(ヴァーチャル・リアリティ)ゴーグルを装着し、博物館 空の疑似飛行体験ができるほか、プロの操縦士からドローンの操縦方法を学び、マイクロドローンを操縦できる。定員は各回30組(各日先着順)で、参加料は未定となっている。

また、3月24~31日の期間中は、空宙博 屋外展示エリアに屋台村が登場する。航空宇宙に関連する食品や県産食材を使った食べ物をテントやキッチンカーで販売する。また、航空宇宙に関連するグッズの販売や県と各務原市の施策や観光のPRも実施する。出店テントは16店(うち飲食・物販12店:飛騨牛串焼、各務原キムチ焼きそば、鮎塩焼き、五平餅、恵 那峡フレッシュハムポークフランクなど)、出店キッチンカーは5店(鶏ちゃん唐揚げ、美濃揖斐フランクフルト、岐阜苺のクレープなど)となる。

リニューアルオープン記念の詳しい内容は、確定し次第、ホームページ等で公表する。

「かかみがはら航空宇宙科学博物館」の所在地は各務原市下切町5丁目1番地で、アクセスは名鉄各務原線「各務原市役所前駅」下車、ふれあいバス(5)稲羽線および(7)川島線「各務原市役所前停留所」で乗車、「航空宇宙博物館前停留所」下車すぐとなる。入館料は大人800円(団体700円)、大人年間パスポート2,000円、60歳以上・高校生500円(団体400円)、60歳以上・高校生年間パスポート1,300円、中学生以下無料となる。