「了解いたしました」なら使っても良い!?

「了解しました」は同僚や目下の人に対して使うべき言葉だと説明しましたが、調べてみたところ、「する」の謙譲語が「いたす」であることから、「了解いたしました」であれば、取引先や目上の人に対して使っても、本来問題はないのだそうです。

しかしながら、一方で、「了解いたしました」は使うべきではないとされており、多くの企業が、「了解いたしました」よりも「承知しました」の方を使用するよう、指導しています。実際、ビジネスシーンで「了解いたしました」を使っている人が少ないのも、事実です。

目上の人に対しての「了解しました」がNGとされていることで、いつの間にか「了解」という言葉自体が失礼にあたるという風潮が出来上がってしまったのかもしれません。また、そもそも受け取る側が誰であれ、「了解」よりも「承知」の方が良い印象を与えることができるように思います。

例えば、部下に「3時までにコピーしておいて」と指示した場合に、「了解いたしました」と返されて怒る人はいないと思いますが、自分が一般客という想定で、「金曜日の夜から2泊でお願いしたいのですが」とホテルに予約の電話を入れた時に、「了解いたしました」と言われたらどうでしょうか。

「了解いたしました」は間違いではないかもしれませんが、相手やシチュエーションによっては失礼な言葉と受け止められる可能性がある以上、ビジネスの世界では使うべきではないとされ、「承知しました」の方を推奨しているのです。端的に言えば、「承知しました」の方が無難だということです。

「了解しました」「承知しました」の例文

同僚や目下の人に対して
・「3時までですね。了解しました」
・「了解しました。先方にその旨連絡しておきます」

目上の人に対して
・「承知しました。飛行機の手配はお任せ下さい」

お客さまに対して
・「明日2名様ですね。承知いたしました」
・「承知しました。では、在庫を確認して参ります」

「分かりました」という気持ちを表す言葉はほかにもありますが、相手やシチュエーションによって、その形は変化します。まずは、「了解しました」は同僚や目下の人に、取引先や目上の人には「承知しました」を使うということを、覚えておくと良いでしょう。