「しごき」「スパルタ」が当たり前だった時代をへて、「パワハラ」という言葉が一般化した昨今、"厳しい指導"は時代遅れなのか…。きょう16日(19:57~21:49)に放送されるフジテレビ系バラエティ特番『キビシー!』は、そんな論争に一石を投じるドキュメンタリーだ。
この番組は、大きな夢や目標を掲げ、自ら厳しい世界に挑む人たちに密着するもの。第3弾となる今回、まず登場するのは、2009年に全国制覇を果たしている小学生のドッジボールチーだ。
男子たちの中で奮闘する女の子や、自身のプレーだけでなく、チームメイトにも目を配らなければいけないキャプテンを中心に密着し、大人が四方から本気で投げるボールを捕球する練習には、プロレスで厳しい練習を積んだ経験のある北斗晶でさえ、「やだこれ~!」と声をあげる。
厳しいトレーニングは、こうした肉体的な面だけでなく、精神的な部分も。豪速球への恐怖が消えないと、容赦なく練習を打ち切られてしまい、女の子が涙を拭きながらコートを後にする姿には、子供を持たない大人でも胸が締め付けられてしまうだろう。
このように、次々と繰り出される"キビシー!"シーンに、スタジオのゲストたちからは声援と悲鳴の嵐だが、密着カメラが映し出すのは、そんな部分だけではない。監督が選手たちを自宅に招くという"アメ"のコミュニケーションもそうだが、何より、いいプレーを見せた時の監督の笑顔は、達成感を確認できる最高のご褒美になっているようだ。
カメラが追うのは、決して長い期間ではないが、子供たちは確実に成長している。その成果は、"キビシー!"指導の賜物なのか…ぜひ目撃してほしい。
今回の番組では他にも、イルカショーのトレーナーを目指す美少女への密着で、訓練中に首の骨を折る危険性があることなどが紹介され、ショーへのデビュー前に、過酷なテストを課せられる姿も。さらに、柔道や相撲の強豪高校で、厳しい練習を続ける高校生たちも追った。
MCの加藤浩次は「何か目標があるってことはどこかで厳しい何かを超えなきゃいけないんだなということがわかる。何もしないで何かを得ることはなかなか難しいんだなということがVTRで伝わると思うので、お子さんがいる家庭の方たちとかは『どう思う?』と話しながら見てもらいたい」と呼びかけている。
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