「100年後の街つくり」をミッションに掲げるNENGOと相楽ホームはこのほど、簡易宿所をアートとリノベーションで再生した宿「日進月歩」をオープンした。この取り組みは、川崎市内の簡易宿所街では初の試みで、両社では日進町の新たなビジョンをもとに取り組んで行くことで、簡易宿所街として知られる川崎日進町の活性化を目指す。

  • 簡易宿所をアートとリノベーションで再生した宿「日進月歩」がオープン

    簡易宿所をアートとリノベーションで再生した宿「日進月歩」がオープン

日進月歩は、JR川崎駅東口から徒歩12分、京急・JR八丁畷駅から徒歩5分という立地であり、成田空港から約1時間半、羽田空港から約30分というアクセスの良さとなっている。空港のほか、東京・横浜にも出やすいアクセスの良さを生かし、訪日外国人と若者を主な顧客層として想定している。

  • 日進月歩は、JR川崎駅東口から徒歩12分、京急・JR八丁畷駅から徒歩5分

    日進月歩は、JR川崎駅東口から徒歩12分、京急・JR八丁畷駅から徒歩5分

全15部屋で1部屋2~3畳の広さであり、共用部や各部屋に表現された"川崎らしさ"あふれるアート空間に宿泊することができる宿となる。宿泊料は1泊3,500円からで、予約は楽天トラベルなど各サイトで行っている。

周辺には1960年代から残る簡易宿所街や工場跡地に建てられた団地群、歓楽街、飲み屋街、競馬場やパチンコ店などが点在している。NENGOではこの地の歴史がもつ"らしさ"を生かし、"らしさ"をアーティスト各々が読み込み、異なるコンセプトを持つアートを共用部や一部屋ごとに制作した。今後は、unicoなどの周辺施設との連携、外国人客や若者向けにツアーやイベントなどを企画することで、この場所ならではの体験を発信していく。

  • 共用リビング(今後、アート予定)

日進月歩の所在地は、神奈川県川崎市川崎区日進町9-12。延床面積は183.64平方メートル(55.65坪)、建築構造は木造2階建て、建築年月は昭和38(1963)年3月。部屋数は15部屋(1月末現在、5部屋アート済み)で、1階は共用リビング・客室・シャワールーム・トイレ、2階は客室・シャワールーム・トイレとなっている。