今でも思い出す春日の赤面エピソード

――楽しみにしております(笑)。ところで本の中では高校時代にお二人が所属していたアメフト部の話題も書かれていました。アメフト部時代のお互いの言動で思い出深いものはありますか?

若林:練習後にみんなを集めて総評を言うキャプテンがなんかの用事でいなかった日があったんですよ。そこで代わりに副キャプテンの春日が言うことになったんです。でもみんなの前で、「今日の練習は~」って話始めたら、顔がすっごい赤面してるし7回くらい噛んでるしで、言ってることもよく分からなかったんですよ。でも俺は春日が赤面してたのが嬉しくて、部室で同級生が「何言ってんの? 頼りないんだけど」と言ってたことも伝えてやったんですよ。そしたら赤面してたくせにね、「言いたい奴には言わしておきゃいいんだよ」って春日は言ったんです(笑)。

  • オードリー 撮影:宮川朋久

春日:かっこいいね、うん。

若林:それをたまに思い出してね、ハイボール飲むのが好きなんすよ(笑)。

――春日さんは若林さんのどんな姿が思い出に残っていますか?

春日:練習中、パスの場面なんかでは、必ず「寝るブロ」(自分の体を相手の足元に投げ出してブロックすること)されましてね。怪我するから練習ではするなって言われているのに。でも必ず「寝るブロ」で膝から下をね、壊しにくるんです。何度も足首やりそうになりましたよ。

若林:これは紅白戦での話ですね。上級生のもっと強い選手がいて、その人にダブルチーム(二人がかりで一人の選手に対処すること)しろという指示が出されたんですけど、俺はもう「春日の足を壊したい」と、自分の判断で春日にいって。春日がラインと押し合ってて、視界に入ってないところで足首に向けて「寝るブロ」するという(笑)。ずっと繰り返したらね、さすがに先輩に怒られましたけど。

実はアメフトも詳しかったビートたけし

――そういえば芸能人の方にはアメフトファンも多いですよね。

若林:そうっすね、スーパーボウル帰ってきた後はいろんな先輩に「あのプレーってどうだったの?」とかすごい聞かれます。こんなに見てる人多いなら、普段から口に出してほしいなと思いますね(笑)。爆笑問題の太田さんとか、くりぃむしちゅーの上田さんもアメフトお好きですし、さんまさんも「今回、ああやったな」とか。たけしさんもいつか楽屋挨拶行ったときに「あのプレーさ…」とおっしゃっていて、すごい詳しく見てらっしゃいましたね。

――若林さんといえば1月におめでたいニュースがありました。報道によると落語とプロレスが共通の趣味であると書かれてましたが、アメフトはお好きではないんですか?

  • 若林正恭 撮影:宮川朋久

若林:おお! きますね! なるほどね~。……でもこれ言ったらネットニュースになるだろうなあ……。実はですね、"先方"に公園でパスをもの凄い教え込んでいるんですよ。僕はずっと独り身だったので、その時は公園でボールを2個投げて自分で取りに行ってまた逆に投げるを一人でずっとやってて、それで職質されたことがあるんです(笑)。ショルダーも着けてやってたんで。今は"先方"にパスもスピンがかかるようにかなり教え込んでて、部活並みの特訓をさせてますね(笑)。

――春日さんはそれをご存じでしたか?

春日:いや知らなかったけど、南沢くんはどのくらいのセンスが……

若林:名前言わないんだよ! 普通名前言わないの、こういうときは。

春日:いや、みんな知ってることだからね。

若林:みんな知ってるんだけど、お前が思ってる以上にいろいろあるんだからな!

春日:あ、そうなの。あんなに新聞出てたから、もういいのかと。

――実は自分が高校生のとき、学校にお相手の方がドラマのロケで来ていたことがあって、エキストラとして出演したことがあるんですよ。

若林:あ、そうなの! あ~そう(笑)。いや、いろいろ縁があるな、おい。いろんなインタビュー受けてるけど、一番くるよあんたが(笑)。阿川(佐和子)さんよりくるよ(笑)。別にいいけどね。