これまで数々のチョコミントアイスを世に送り出し、全国各地のチョコミント好き=チョコミン党の心を満たしてきたセブンイレブンが、新年早々新たなチョコミントワールドを展開している。

次なる開拓地は、同社の定番スイーツ。1月16日には「シュークリーム」と「和ぱふぇ」、23日には「生ガトーショコラ」のチョコミントフレーバーを発売し、店舗のスイーツコーナーをチョコミント色に染め上げている。今回は、これら3種を実際に食べ比べ、「ミント度」、「チョコ度」、「甘さ」、「食べ応え」、「デザイン性」の5項目で、勝手にチョコミントジャッジを行った。

  • 定番スイーツ3種のチョコミント味が勢揃い。チョコミント好きにはたまらない眺めだ

    定番スイーツ3種のチョコミント味が勢揃い。チョコミント好きにはたまらない眺めだ

食感がたまらないチョコミントシュー

まずは「ざくざく食感チョコミントシュー」(150円)を実食。商品名にもある通り、特筆すべきはその食感だ。シュー生地にココアクッキーを重ね、さらにチョコをたっぷりとコーティングした「ざくシュー」は、期待を裏切らない噛みごたえに。分厚いココアクッキー生地の中には、ミントクリームがぎっしりと詰まっている。

  • ざくざく食感チョコミントシュー

    「ざくざく食感チョコミントシュー」(150円)

肝心のミントクリームはココアクッキーを混ぜ込んであり、チョコの風味も感じられる仕上がりになっている。ミントに求められる清涼感もほどよく残し、シュー生地とのバランスも絶妙だ。クリームのみを口に運ぶと、ミントの香りや刺激はそれなりに強みを持っているように感じられるが、シュー生地と一緒に食べると、チョコのパンチも負けていないのが◎。

  • 隙間なくミントクリームが詰まった断面にテンションがグッと上がる

    隙間なくミントクリームが詰まった断面にテンションがグッと上がる

ミント度  ★★★★☆
チョコ度  ★★★★☆
甘さ    ★★★★☆
食べ応え  ★★★☆☆
デザイン性 ★★☆☆☆

ミント度・チョコ度ともに強めだが、何よりそのバランスに脱帽。ミント感が主張しすぎていない点が、スイーツとしてのクオリティを高水準に保っている逸品である。ミントクリームの色味と同様に、味もケミカル感は薄い。

和素材とチョコミントの出会いが斬新な和ぱふぇ

続いては、「チョコミントの和ぱふぇ」(298円)をテイスティング。カップに敷き詰められたミントムースの中には、チョコようかんをイン。その上に、チョコホイップとミントホイップ、パリパリ食感のチョココーチング、そして白玉3個をトッピングしている。果たして、和のスイーツにミントは合うのだろうか?

  • チョコミントの和ぱふぇ

    「チョコミントの和ぱふぇ」(298円)

ミントホイップ、チョコホイップともに、口当たりはとても軽やかで甘さ控えめ。2種類のホイップの淡さによって、その上にのったパリパリチョコソースの甘みが際立っている印象を受けた。ミントホイップに包まれた約1.5cm角のチョコようかんも、ホイップ同様ソフトな味わい。「和ぱふぇ」シリーズに使用される寒天とはまた異なる、歯切れのよい食感が楽しめる。気になる白玉は、もっちもちな歯ごたえで抜群の存在感を示している。

  • ホイップの中からチョコ風味のようかんをディグ

    ホイップの中からチョコ風味のようかんをディグ

ミント度  ★★☆☆☆
チョコ度  ★★☆☆☆
甘さ    ★★☆☆☆
食べ応え  ★★★★☆
デザイン性 ★★★★☆

見た目のインパクトとは裏腹に、いざ食べてみると全体的に大人しすぎるようなイメージが残った同商品。チョコようかんや白玉、チョココーチングなどの食感は楽しめるが、チョコミント好きとしては、ミント感、チョコ感ともにもう少し攻めてほしかったところと言える。

生ガトーショコラはミント感控えめ

最後にジャッジするのは、1月23日発売の「チョコミントの生ガトーショコラ」(180円)。濃厚なガトーショコラをベースに、チョコミントクリームとチョコチップでアクセントを加えている。エルモの仲間としてセサミストリートにでも登場してきそうな、鮮やかなカラーリングに期待が膨らむ。

  • チョコミントの生ガトーショコラ

    「チョコミントの生ガトーショコラ」(180円)

実際に食べてみると、ルックスから想像していたほどのミントフレーバーは感じられず、同社が展開するガトーショコラの完成度の高さを再確認するにとどまるという結果に。試しに上のミントクリームのみを食べてみたが、やはりミントの風味はそこまで強くない。チョコチップの歯ざわりが楽しく、ガトーショコラの濃厚さにミントのさっぱり感が加わった飽きの来ない味わいに仕上がってはいるものの、チョコミント好きは物足りなさを感じてしまうかもしれない。

  • 横から見てもチョコの割合が圧倒的に多い

    横から見てもチョコの割合が圧倒的に多い

ミント度  ★☆☆☆☆
チョコ度  ★★★★★
甘さ    ★★★☆☆
食べ応え  ★★★☆☆
デザイン性 ★★★★★

ミント感が強くないという点から、チョコミン党の裾野を広げる可能性を持っているとも言える同商品。しかし、いちチョコミント好きの筆者としては、上のチョコミントクリーム部分のみをもっと食べたいと感じてしまったのも事実だ。ポップな見た目は非常にフォトジェニックなため、3商品の中で最もSNS映えはするかもしれない。

アイス以外の商品にも拡大してきたチョコミントフレーバーの波は、これからもさらに発展を遂げていくに違いない。自分好みのチョコミントスイーツを見つけ出し、グッドチョコミントライフを送ろう。

※価格は全て税込