12月に開業60周年を迎える東京タワーは3月3日、リニューアル工事のため休業中の高さ250mの特別展望台を、事前予約制・ツアー形式で案内する新アトラクション「トップデッキツアー」としてオープンする。待ち時間なく眺望を楽しめるとともに、特別な体験をもって帰られる場所を提供することで、その先に100年目も見据えた"末永い東京のランドマーク"を目指す。

  • 体験型展望ツアー「トップデッキツアー」は3月3日にスタート

    体験型展望ツアー「トップデッキツアー」は3月3日にスタート

事前予約で待たない体験を

展望台の大リニューアルは2002年実施以降、今回で2回目であり、施設名の変更は初となる。今回のリニューアルはトップデッキツアーの新設のみならず、車いす利用者や訪日外国人にとっても快適に利用できるユニバーサルデザイン、また、防災の向上を含めたもので、総経費は40億円となっている。

具体的なポイントとして、トップデッキツアーの専用レーンや、メインデッキ(大展望台: 高さ150m)からトップデッキまでを結ぶエレベーターなどハード面の新設や内装を刷新。また、事前予約システムによる待ち時間のない案内、13言語(日本語・中国語(繁体・簡体)・韓国語・英語・スペイン語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・ロシア語・タイ語・インドネシア語)対応のガイドシステムおよび景観案内の導入など、ソフト面も一新した。さらに現在、メインデッキの東西南北4面の窓枠を刷新するリニューアルを行っており、2019年中旬に完了を予定している。

  • 日本電波塔代表取締役の前田伸氏は「ホスピタリティー」と「体験」を強調

    日本電波塔代表取締役の前田伸氏は「ホスピタリティー」と「体験」を強調

今回のリニューアルを通じて、東京タワーを運営する日本電波塔代表取締役の前田伸氏は、東京タワーを体験型展望ツアーが楽しめる場所に変貌させ、国内外から訪れる人々へのホスピタリティーをより一層強化させると話す。トップデッキツアーの初年度集客目標は約46万人(1日平均1,260人)と定めており、また現在、訪日外国人は全体の30%を占めるまで拡大しているが、このトップデッキツアーのサービスを含め、東京タワーの訪日外国人を2020年までには年間50万になることも目指している。

  • 多言語対応の音声ガイドはもちろん、スタッフによるおもてなしも

    多言語対応の音声ガイドはもちろん、スタッフによるおもてなしも

過去から現在、そして未来に馳せる

具体的にどのような体験ができるのか。今回、大リニューアルを果たすトップデッキは、東京タワーの高さ250mに位置する円形の展望台。床面積は約160平方メートルで、昭和33 (1958)年の開業時は作業用の資材置き場だったが、昭和42(1967)年に特別展望台としてオープンした。

  • フットタウン1階の「トップデッキレーン」で受付

    フットタウン1階の「トップデッキレーン」で受付

フットタウン1階の「トップデッキレーン」がツアーの入り口となる。事前予約時に発行されるQRコードを係員に提示すると、小学生以上の人には13言語に対応した音声ガイドが手渡される。まずはエレベーターでメインデッキに向かい、参加者専門の「トップデッキゲート」へ。

  • 13言語対応の音声ガイドは小学生以上の全員に配布する

    13言語対応の音声ガイドは小学生以上の全員に配布する

このタワーギャラリーでは、東京タワーの建設風景や東京各所など、東京タワーの過去から現在までの姿が楽しめる。また、世界中のランドマークをここで学ぶこともできる。奥には「シークレットライブラリー」が広がっているが、名前の通り秘密の図書館であり、開業日の3月3日まで内容は秘密とされている。

  • 「タワーギャラリー」で過去から現在までを知る

    「タワーギャラリー」で過去から現在までを知る

  • 「シークレットライブラリー」は開業まで秘密

    「シークレットライブラリー」は開業まで秘密

その先には、トップデッキに向かう「プラットフォーム」が待ち受けている。プラットフォームは現代の東京をイメージしたシックな空間となっており、スタッフから配られるドリンク片手に、景観や撮影を楽しむことができる。ドリンクはお茶とスポーツドリンクの2種類用意しており、トップデッキツアー限定デザインのコップは、そのままお土産にできる。

  • 「プラットフォーム」で小休止

    「プラットフォーム」で小休止

  • ドリンクのコップはそのままお土産に

    ドリンクのコップはそのままお土産に

トップデッキへはガラス窓のエレベーターに乗って向かう。従来、階段とエスカレーターがあった場所にエレベーターが設けられており、バリアフリー対応をするとともに、その上に広がる空間への期待も高めてくれるような浮遊感のある設備に変わった。

  • エレベーターで一気にトップデッキへ

    エレベーターで一気にトップデッキへ

トップデッキの内装は、アーティストのKAZ SHIRANE氏が担当。"ゲストと一緒に創る展望台""東京の未来を映し出す鏡"をコンセプトとしており、ジオメトリックミラーとLED照明の演出により、2020年に向けて変化し続ける現在進行形の未来の東京が空間全体に映し出されている。音声ガイドを通じて、東京の街中で新たな発見もできそうだ。

  • トップデッキのデザインはアーティストのKAZ SHIRANE氏が担当

    トップデッキのデザインはアーティストのKAZ SHIRANE氏が担当

  • インタラクティブな空間から東京を眺める

    インタラクティブな空間から東京を眺める

また、フロア内で香るフレグランスは、ラルフ・ローレンやトム・フォードなど世界的なブランドの香りを創造する調香師のクリストフ・ラウダミエル氏が、現代の東京をテーマにトップデッキのために調香したものとなる。より一層、特別な空間になることだろう。帰りは新たに導入された呼び出し振動端末で、展望を楽しみながらエレベーターを待つことができるようになっている。

  • エレベーター前で行列になるのではなく、呼び出し振動端末を持って観覧しながらエレベーターを待つ

    エレベーター前で行列になるのではなく、呼び出し振動端末を持って観覧しながらエレベーターを待つ

初日限定の特典も

事前予約は15分間隔で9時から22時15分まで受け付けているが、ツアー自体は特に制限時間を設けておらず、一人ひとりが心行くまで楽しむことができる。予約は1月23日の12時より開始し、初日の3月3日の参加者には、全員に当日限定の記念品をプレゼントする。

予約サイトも13言語に対応し、60日前から予約が可能。料金は大人(高校生以上)が2,800円、子ども(小・中学生)が1,800円、幼児(4歳以上)が1,200円、3歳未満が無料となる。なお、メインデッキは従来通り、大人が900円、子どもが500円、幼児が400円、3歳未満が無料となる。

  • ノッポン兄弟も待っている!

    ノッポン兄弟も待っている!

東京タワーの高さは333m。その数字にあわせ、平成30年3月3日にトップデッキツアーがスタートとなる。今回のリニューアルに対して代表取締役の前田氏は、「60周年だけではなく、東京タワーが末永くランドマークとして、また、100年までも使えるタワーとして展開できれば」と語る。