「福岡で1番かわいい女の子」で話題の今田美桜(20)にとって、今年は容姿のみならず、 新人女優としても確かな実績を残した一年となった。2作以上の映画が公開され、3作のドラマのうち1作は月9。注目度の上昇に伴い、インスタグラムのフォロワーと書き込みも日に日に増している。

福岡の高校を卒業後、現在の事務所社長にスカウトされ、昨年8月に上京。「シンデレラストーリー」で片付けることは簡単だが、今回のインタビューを通して「悔し涙の数」が現在の成長基盤になっていることもうかがえる。

別事務所のマネージャーが福岡でスカウト中、「1番かわいいのは?」の質問に多くの人が「今田美桜ちゃん」と答え、そのことが冒頭キャッチフレーズの由来になったという(マネージャー証言)。大きな飛躍となった年、そしてこの"冠"をどのように受け止めているのか。本音に耳を傾けた。

  • 今田美桜

    今田美桜 撮影:宮田浩史

進路相談で先生も説得

――大活躍の一年となりましたね。

自分でもよく分かってないです。気持ちがまだ周りの状況についていけてないので、早く慣れなきゃいけないと思っています。2018年の目標です。

――福岡から上京されたのが去年の夏。かなり仕事が集中していますが、どこかで風向きが変わったタイミングがあったんですか?

福岡にいた時とは全然違いますが、去年の年末ぐらいかな? 『帰ってきたバスジャック』という映画に出させてもらって、それから徐々にオーディションに受かりはじめたり、お仕事をいただけたりするようになりました。

今田美桜

――とすると、オーディションのコツがつかめてきたと。

福岡にいる頃は、セリフを覚えてからのオーディションはほとんどなかったんです。上京して手探り状態だったというか。とにかく、目の前のことに全力で。

――何か女優を目指すきっかけがあったんですか?

はっきりとしたきっかけはないんですけど、福岡でCMに出させてもらって少しだけお芝居をすることが重なって、「もっと長い期間でお芝居をやってみたい」という思いが出てきて演技レッスンにも通っていました。その頃に、「やっぱり女優さんをやるんだったら東京に!」と。

――ご両親は上京に反対だったそうですね。

そうなんです。高校卒業して大学に進学するかの選択で。私は上京してお芝居に集中してみたかったんですけど、そこはすごく反対されました。うまくいく保証はどこにもないので、今思うとしょうがないですよね。

今田美桜

――どのように説得したんですか?

「東京じゃないとできない」という思いをずっと伝えていて。その時に、学校の先生も進路相談で親を説得してくださいました。「まぁ、そこまで言うんだったら……」みたいに渋々許してもらえました。

卒業する時には理解してくれていたんですが、その時はまだ上京することは決まっていなくて。今の事務所の社長がすごく説得してくださって、「ぜひ一緒にやりたい!」と思って決断しました。

――大きな決断のウラには不安もありそうですね。

不安はありませんでした。社長の熱意に安心しきっていたというか。一度も親元を離れたことなかったので勇気がいることだと思ったんですけど、上京すると決めてからは不安も感じませんでした。

――上京後、何か変化はありましたか?

知り合いは増えるんですけど、お友だちがなかなか増えなくて。福岡にいると夜の予定も自然と埋まるんですが、頻繁に遊びに行くこともなくなったので、そこの違いはあります。ただ、ホームシックみたいなことは全然ありません。

  • 今田美桜

――お父さんが東京に遊びに来て、一緒にお寿司を食べたことがインスタに書かれていました。上京に反対していたはずが(笑)。

父も仕事の出張で来ることが多くて、ちょこちょこ会うんですよ。前は反対されてましたが、今は応援してくれています。

――活動もこうして軌道に乗ってくれば、親御さんも安心されるでしょうね。

事務所の社長やスタッフさんも温かいので、安心してくれていると思います。出演作の感想は、父よりも母からよく連絡があります。恥ずかしいので、一緒には観れないですね。

――お仕事が増えていることに加えて、あのキャッチフレーズも話題になっています。

……はい。