幕張メッセで11月29日から12月1日まで3日間開催される「第5回 鉄道技術展 2017」に東京メトロが出展した。実物や模型、ステージイベントなどを通じ、「安心の提供」「成長への挑戦」をキーワードに同社が取り組む最新技術を紹介している。

  • 鉄道技術展の東京メトロブースに、日比谷線の新型車両13000系の模型も

鉄道技術展は鉄道分野の各種技術が一堂に会する総合見本市として2010年から始まり、現在は2年おきに開催。東京メトロは今回が3回目の出展となる。同社ブースでは、日比谷線の新型車両13000系を精密に再現した模型をはじめ、東西線九段下駅2番線ホーム(中野方面)で実証実験用に設置していた大開口ホームドアの実物なども展示。プレゼンテーションでは実際に大開口ホームドアを開閉する様子が公開された。

日比谷線の新型車両13000系の特徴や、東西線で進められる大規模改良工事の概要もプレゼンテーションで紹介。最新技術を用いた取組みとして「iPadを活用した働き方改革」に関する説明もあり、トンネルの維持管理業務において業務量が5分の1程度に低減され、情報共有速度も向上するなど大きな効果をもたらしたことが紹介された。

  • 東西線九段下駅で実証実験用に設置されていた大開口ホームドアの実物をブース内に設置。ホームドア開閉の実演も行われた

  • 東西線九段下駅に設置された大開口ホームドアはナブテスコ社製。現在、九段下駅では改良品が設置され、ホームドア供用開始に向けて調整が進められている

地下鉄開通90周年のスペシャル企画として「東京地下鐡道列車運行図表」(地下鉄開業時の1号ダイヤグラム)や「丸ノ内循環線平面図」「稲荷町停車場出入口上家設計詳細図」といった貴重な図面の展示も。同社ブースに隣接してメトロ車両(東京メトログループ)のブースもあり、輪軸装置や車両構造教育用のカットモデルなどが展示されていた。

「第5回 鉄道技術展 2017」は3日間とも10~17時開催。「第2回 橋梁・トンネル技術展」も同時開催される。今年は鉄道技術展が525社・団体、橋梁・トンネル技術展が82社・団体と過去最大規模の展示になるという。一般入場も可能で、入場料は2,000円。招待券持参者およびインターネットからの事前登録者は無料となっている。

  • 東京メトロブースでは地下鉄開業時のダイヤグラムや地下鉄関連施設の図面なども展示。メトロ車両ブースでは輪軸装置が設置されていた

  • 東京メトロブースのプレゼンテーションでは、最新技術の紹介に加え「iPadを活用した働き方改革」に関する説明も