東日本高速道路(NEXCO東日本)関東支社および中日本高速道路(NEXCO中日本)東京支社・八王子支社はこのほど、「年末年始の高速道路等の渋滞予測と対策」についての発表を行った。
同発表は、年末年始(平成29年12月28日〜平成30年1月4日の8日間)に、関東甲信地方および静岡県内の高速道路で発生を予測している、交通集中による渋滞(10km以上)の傾向と対策などをとりまとめたもの。
「渋滞予測」については、渋滞発生の傾向として、下り方面は12月30日および1日2日に、上り方面は1月2日に渋滞が集中すると予測。渋滞予測を活用し、渋滞ピークを避けて利用することにより、渋滞緩和や旅行時間短縮が期待される、としている。
「特に長い渋滞(30km以上)の発生予測」に関しては、下りが12月31日「東名高速道路・伊勢原BS付近」のピーク時(8時)の渋滞長が30km、上りは1月1日「東名高速道路・大和TN付近」のピーク時(16時)の渋滞長が30kmなどが挙げられている。
また、昨年度の年末年始期間(平成28年12月28日〜平成29年1月4日)との渋滞回数比較も行い、10km以上の渋滞回数は77回から67回と減少傾向にあり、うち30km以上の渋滞回数は4回から6回へと、若干増加する予測データも添えられている。
そのほか、リアルタイムな道路交通情報や渋滞予測情報の入手方法や、混雑対策としてのユーザーサービスの強化の取り組みの実例として、「渋滞後尾への追突注意喚起対策」「サービスエリアでの駐車場整理員の配置」「臨時トイレの設置」「大型車駐車ますの確保」などにも触れている。
高速道路会社各社では、この渋滞予測を参考に、渋滞のピークを避け、出発時間を調整するなど旅行計画づくりに役立て欲しい、としている。なお、同予測は過去の年末年始期間の渋滞実績と、最近の交通状況を踏まえたものだが、事故や天候の影響などで実際の渋滞状況が予測と異なる可能性もあるため、出発前に最新の交通情報を確認することを推奨している。
また各社では、さまざまなツールで渋滞予測情報や道路交通情報を提供。高速道路利用の際にはぜひ活用を、と呼びかけている。