日本テレビの蛯原哲アナウンサーが、きょう16日(19:00~20:54)に放送される日本テレビ系バラエティ特番『衝撃のアノ人に会ってみた!2017秋』で、かつての箱根駅伝ランナーと感動の再会を果たす。

箱根駅伝を走る石谷慶一郎選手(当時)=日本テレビ提供

蛯原アナが再会したのは、2007年の箱根駅伝に6区(山下り)で出場した日本体育大学(当時2年生)の石谷慶一郎選手。石谷氏は、脳内に過度の脳せき髄液が溜まってしまい、脳が圧迫されて激痛を伴う水頭症を患っており、母親は、医師から将来は普通に歩けないだろうと言われていたという。

高校の駅伝でも、石谷氏の体調不良でチームが棄権せざるをえなかったが、チームメイトはお見舞いに来て「陸上やめるなよ」とやさしい言葉をかけてくれたという。箱根駅伝は、仲間に誓った恩返しだったそうだ。

蛯原アナは、その思いを知っていたが、「病気のことを伝えてリタイアしたらどうするのか?」「選手全員が主役なのに公平性に欠けるのではないのか?」など、最後まで石谷氏の病気のことを実況すべきか葛藤。

それでも、6区の終盤でデッドヒートを繰り広げる石谷氏の姿を見て決断し、「石谷が並んだ、並んだ。また逆転!再逆転!! 実は日体大の石谷2生は生後2カ月で水頭症を発症しました。左右の首からお腹にかけて2本の管を通して体内を循環させる手術を行いました。同じ病気の人の支えになりたい。そう話していた石谷が日大にくらいついています!!」と実況した。

それから10年がたち、今でも箱根路を走り下りる石谷選手の姿が忘れられないという蛯原アナは、当時を振り返っても「歩けないって言われた選手が箱根走るんですよ…」と涙があふれ出る。今回、石谷氏と再会し、秘話が明かされる。

スタジオゲストの中村アンは「自分はチアリーディング部だったのですが、1週間前にけがしたチームメイトにやさしい言葉をかけられなかったです」と大粒の涙を流す。

番組では他にも、標高6000mの山に1週間宙づりになった日本人や、伝説のバラエティ『電波少年』の驚きの今を紹介し、映画『幽幻道士』で話題になったテンテンは39歳になってスタジオに登場する。

ゲストのブルゾンちえみは「標高6,000mの山に1週間宙づりになった日本人」のVTR後、自らのきつかった撮影話になり、「今までで一番きつかったのは、富士山のご来光を見るロケで頂上までが、ずっと"しつこい"。」と独特の表現で力説。ヒロミも「9.5合目からがとにかくしつこい」と共感する。