大鵬薬品工業は11月15日、"声を使う職業"の人を対象とした「冬のかぜマナー」に関する意識・実態調査の結果を発表した。調査期間は2017年10月16~19日、調査対象は企業の営業職、教員、コールセンターのオペレーター、看護師、美容師、有効回答は500人。

のどの痛みが出ても人前に出ざるを得なかった人は9割超

冬場に経験したことがある風邪の症状を尋ねると、1位「のどの痛み」(94%)、2位「せき」(84%)、3位「鼻水」(80%)と続き、のどの症状に悩まされている人が多いことがわかった。「のどの痛み」を感じたときの対策は、「うがいをする」が67%でトップ。次いで「のど飴やトローチをなめる」が64%、「マスクをつける」が57%の順となった。

「のどの痛み」が出たときの状況を聞くと、「のどの痛み」を感じたものの、接客や営業活動など人前に出ざるを得なかった経験がある人は91%を占めた(コールセンターのオペレーターは除外)。

「マスクをつけて人前に出る仕事をすること」に抵抗を感じるかとの問いには、営業職の70%が「抵抗あり」と回答。他方、看護師では19%にとどまり、職業ごとに意識の差がみられる結果となった。

「マスクをつけて人前に出る仕事をすることに抵抗を感じる」と回答した割合

「冬の風邪」対策の万全度を質問すると、100点満点中の自己評価は「60.8」点とやや低かった。また「『のどの痛み』のいい対策を知りたい」と回答した人は76%に上った。

各職業ならではの「かぜマナー」としては、「授業が終わるたびにうがいをしている」(教員/36歳・男性)、「コールセンターは閉鎖された空間のため、風邪のはやるシーズンは風邪をひいていない人も含め全員マスク着用が必須」(コールセンターのオペレーター/40歳・女性)といった声が寄せられた。