東急大井町線の急行用車両6000系のうち1編成に中間車1両が増結され、7両編成となって大井町線・田園都市線で営業運転を開始している。車体前面の貫通扉に「7CARS」のステッカーも貼られた。大井町線の急行用車両は7両編成へ順次変更され、全編成の7両編成化完了に合わせ、2018年3月にダイヤ改正を実施する予定となっている。

7両編成となった東急大井町線の急行用車両6000系(第3編成)

東急電鉄は大井町線における都心方面への輸送力増強を目的に、11月4日から急行用車両を7両編成に順次変更すると発表していた。今回、他の編成に先駆けて7両編成となったのは6000系の第3編成。中間車の3号車(6303)が新造車両で、製造者・製造年を示す車内のステッカーには「J-TREC 総合車両製作所 2017」と記されている。中間車の増結にともない、6000系第3編成の溝の口方先頭車(7号車)は「6703」となった。

大井町線急行の7両編成化に合わせ、急行停車駅のホーム延伸も行われている。東横線と接続する自由が丘駅では、大井町線の列車が停車する1・2番線ホームともに西側(二子玉川・溝の口方面)へホームが延伸され、7号車の停止位置案内に「6両編成の電車はここには止まりません」と注意書きも。大井町線・田園都市線の他の急行停車駅も停車位置の変更などがあるとのことで、各駅に掲出されたポスターでも案内されている。

田園都市線長津田駅への急行として運行される6000系第3編成

東急電鉄が2018年3月に実施する大井町線のダイヤ改正では、急行用車両の7両編成化で輸送力増強を図るとともに、朝ラッシュ時間帯の運転パターン変更、急行の本数増加などで混雑緩和を推進する。日中時間帯に各駅停車も増発するとのこと。大井町線では2018年春、急行用の新型車両6020系を2編成導入することも発表されている。