俳優の山田孝之が26日、都内のホテルで行われた「東京ドラマアウォード2017」の授賞式に出席し、テレビ東京系ドラマ『破獄』でのビートたけしとの共演を振り返った。
実話に基づく作品である『破獄』は、同賞で単発ドラマ部門のグランプリを受賞。山田は、役づくりで「資料を読んで(自分が演じた人物が)どういう方なのかを調べて、怪力の持ち主なので体を鍛えて、後は津軽弁が大変でしたね」と苦労を振り返った。網走刑務所のシーンは、マイナスの気温の中での撮影で、「かなり過酷ではありました」という。
また、たけしとの共演には「緊張しました」と述懐。たけしからは手紙が寄せられ、「撮影はとても大変でしたが、作品が次々とすばらしい評価を受けて、とても喜んでいます。これは、全てスタッフの皆さんの力によるものです。おめでとうございます」というメッセージが読み上げられた。
一方で山田は、司会の石坂浩二から、「今回は32年ぶりの映像化だったそうで」と聞かれると「そうなんですね…」と他人事のように答え、「この作品でどういうことを伝えたかったですか?」と聞かれても、「その辺は、プロデューサーに…」と常に一歩引いており、その独特のスタンスで会場からは笑いが起きていた。
「東京ドラマアウォード」は、作品の質の高さだけではなく、市場性と商業性にスポットをあて、世界水準で海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰する賞。その他の受賞は下記の通りとなっている。
「東京ドラマアウォード2017」受賞作品・受賞者一覧
■作品賞<連続ドラマ部門>
グランプリ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)
優秀賞『真田丸』(NHK)
優秀賞『家売るオンナ』(日本テレビ)
優秀賞『カルテット』(TBS)
優秀賞『バイプレイヤーズ』(テレビ東京)
優秀賞『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(カンテレ)
■作品賞<単発ドラマ部門>
グランプリ『破獄』(テレビ東京)
優秀賞『未解決事件file05.ロッキード事件』(NHK)
優秀賞『銭形警部』(日本テレビ)
優秀賞『五年目のひとり』(テレビ朝日)
■作品賞<衛星・配信系ドラマ部門>
優秀賞『弱虫ペダル』(スカパーJSAT)
優秀賞『深夜食堂』(Netflix)
■特別賞
『精霊の守り人II 悲しき破壊神』(NHK)
『コールドケース』(WOWOW)
■ローカル・ドラマ賞
『朗読屋』(NHK山口放送局)
『遠く離れた同じ空の下で』(琉球朝日放送)
■個人賞
主演男優賞 堺雅人(『真田丸』)
主演女優賞 新垣結衣(『逃げるは恥だが役に立つ』)
助演男優賞 草刈正雄(『真田丸』)
助演女優賞 仲里依紗(『あなたのことはそれほど』)
脚本賞 倉本聰(『やすらぎの郷』)
演出賞 金子文紀(『逃げるは恥だが役に立つ』『カルテット』『あなたのことはそれほど』)
プロデュース賞 那須田淳(『逃げるは恥だが役に立つ』)
■主題歌賞
星野源『恋』(『逃げるは恥だが役に立つ』主題歌)
■海外作品特別賞
『Nakee』(タイ)
『Ann(Mother)』(トルコ)
『ある日の午後』(ベトナム)