2つの目的別口座を比較 - ソニー銀行編

ソニー銀行の欲しいもの貯金箱の場合、親貯金箱(親口座)と目的別貯金(目的別口座)があり、同時に口座を6つ持っているような感覚で使うことができます。親貯金箱は口座のすべてのお金の出入り口。口座に入金されると、まず親貯金箱に入ります。引き落としやお引き出し、お振り込み、お取り引きの場合の出金も親貯金箱の残高が使われます。

ソニー銀行の「ほしいもの貯金箱」(ソニー銀行 HPをもとに作成)

目的別貯金箱は親貯金箱に入金されたお金を分けて貯めておくところ。目標に合わせて、自分自身が作る貯金箱です。親貯金箱に入ってきたお金のうち目標のためにとっておきたい金額を、それぞれの貯金箱にドラッグ&ドロップで簡単に入れることができます。また、目的別貯金箱にはそれぞれキャラクターを見張り番として設定することができ、それぞれの目的別貯金箱が目標額に届くまで、ずっと見張っていてくれます。

ソニー銀行の「ほしいもの貯金箱」(ソニー銀行 HPをもとに作成)

目的別口座を使いこなすには?

目的別口座を作る際には、まずは1~5つまで目的別貯金の目的を決めましょう。まずは、

1. どのような目的で
2. いつまでに
3. いくら貯めるか
4. そのために毎月いくらの積み立てが必要か

を明確にする必要があります。

それが決まったら、目的別口座を開設し、それぞれの目的別口座に名前を付け「マイホーム資金 700万円」や「長女教育費 200万円」など、目的に合わせて目標金額も設定しましょう。代表の親口座に給与が振り込まれたら、すぐに目的別口座に資金を振り分けましょう。自動振替機能はありませんが、口座間の入出金はWEBサイト上で簡単に行うことができ、同じ銀行内なので手数料もかかりません。

生活費は残った親口座でやりくりし、定期的に目的別貯金の達成状況を確認しましょう。事前に目標を決めて、その目標に向かってきちんとお金が貯まっていく進捗が見えると、貯金をするモチベーションも上がります。

目的別口座でお金の流れをスッキリ整える

目的別口座の最大のメリットは、お金を目的別に明確に分けることで、貯金をしやすくするということです。頭の中を整理する感覚で、お金の流れをスッキリ整えていきましょう。生活費と一緒になっている口座では、残高の増減も激しく、いくら貯まっているかが見えにくいです。生活費口座と貯金口座を分けることで、お金の流れがスッキリします。

目的別口座では、目的別に貯金の達成率がわかるため「目標よりもお金が貯まってないな」と思ったら自然に節約しようと心がけるようになります。大きくは1つの口座の中なので、管理も簡単。目的別口座を利用することで、お金の流れがスッキリして、自然とお金も貯まってくるわけです。みなさんも目的別口座を上手に活用して、貯金上手になりましょう。

株式会社回遊舎


"金融"を専門とする編集・制作プロダクション。お金に関する記事を企画・取材から執筆、制作まで一手に引き受ける。マネー誌以外にも、育児雑誌や女性誌健康関連記事などのライフスタイル分野も幅広く手掛ける。近著に「貯められない人のための手取り『10分の1』貯金術」「J-REIT金メダル投資術」、「NISA120%活用術」、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った世界で一番わかりやすいニッポンの論点10」、「子育てで破産しないためのお金の本」など。