女優の井上真央がこのほど、都内のスタジオで取材に応じ、10月17日スタートのカンテレ・フジテレビ系ドラマ『明日の約束』(毎週火曜21:00~)で、2年ぶりとなる連ドラ主演への意気込みを語った。
連ドラの主演は、2015年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』以来となるが、今作を選んだ理由について井上は「イケメン河西(秀幸)Pの熱意に押されました(笑)」と冗談めかしながら、プロデューサーから受け取った熱い手紙が大きかったことを説明。
井上は、台本づくりにも積極的に参加しており、「いいドラマを諦めずに作っていきたいという思いに動かされた部分があるので、やるからにはなるべくみんなと同じ気持ちで進んでいきたいという思いがありました」と、その背景を明かした。
今作で井上が演じるのは、高校のスクールカウンセラー。学校や家庭の問題に悩む生徒の心のケアに生活をささげているが、ある日、気にかけていた不登校の男子生徒が不可解な死を遂げ、その真相に迫っていく。
このカウンセラーという役について、当初は「難しいなと思いました。先生でもないですし、医者でもないですしし、何かを劇的に治すというシーンもなくて、自分自身も言えないような悩みを抱えながら、人の心に寄り添うっていう役なので」と感じたそう。スクールカウンセラーを目指す友人から紹介してもらった臨床心理学の本を読むなどして、役づくりを行っているそうだ。
その上で、「そこの葛藤が描けていけたらいいなと思いました」と前向き。「ミステリーもあるけど、どちらかと言うとヒューマンの方を大事にしていきたい」と作品に臨む意識を語りながら、「どんな人でも葛藤しながら生きていると思うので、そこの部分で楽になるようなシーンが、1話に何度か出てきます」と予告した。
共演には、不可解な死を遂げた生徒の"毒親"役の仲間由紀恵、最大の理解者となる生徒の担任教師役で及川光博などが名を連ねるが、「及川さんとはこれまで少しご一緒しましたけど、先生も生徒の方も、ほとんどが、お芝居ははじめましての方なんです」と言い、「緊張感はあるんですけど、その緊張感を楽しみたい。今後の展開の中で、いろんな汚い部分や嫌な部分とか、人間の持ってるものがそれぞれ出てくると思うので、それをどんな風に表現されるのかなっていうのも勉強したいと思ってます」と意欲を示した。
そして、あらためて「いよいよ始まるんだな」と、久々の連ドラに気を引き締め、「難しいからこそいろんな表現の仕方がありますし、そこは作り手みんなが最後まで諦めずに表現していけたらいいなと思います」と抱負。「『地味でもいいドラマだったね』と言ってもらえるような、丁寧な描き方をしていけたら」と意気込んだ。