資生堂はこのほど、「お風呂上がりの肌乾燥とお風呂保湿」に関する意識調査の結果を明らかにした。同調査は8月19日~20日、20~49歳の美容にかける時間が1日15分未満の女性300人を対象にインターネットで実施したもの。

左から「お風呂から出た後は急激に乾燥が進み、入浴前よりも乾燥してしまうことを知っていますか」「お風呂上がりは乾燥するので、保湿すべき制限時間が存在することを知っていますか」

「お風呂から出た後は急激に乾燥が進み、入浴前よりも乾燥してしまう」ことを知っているか尋ねたところ、合計で95.0%が「まったく知らない」「なんとなく知っているが詳細は知らない」と回答した。

「お風呂上がりは乾燥するので、保湿すべき制限時間が存在すること」を知っているか聞くと、92.4%が「まったく知らない」または「なんとなく知っているが詳細は知らない」と答えている。お風呂上がりにおきる肌の過乾燥現象については、まだ理解が進んでいないことがわかった。

お風呂上がりに肌の乾燥などのトラブルを感じた経験があるか尋ねたところ、59.7%が「ある」と回答した。どのような肌トラブルを感じたのか聞くと、79.9%が「肌が乾燥した」、53.1%が「肌がつっぱる感じがした」、42.5%が「カサカサ、粉をふいてしまった」と答えている。

左から「お風呂上がりに、肌の乾燥などのトラブルを感じた経験がありますか」「どんなトラブルを感じましたか」

同社によると、最近の研究でお風呂上がりの保湿すべき時間が10分以内であることが判明したという。そこで「普段、お風呂上がりから10分以内に保湿していますか」と聞くと、「毎日している」と答えたのは53.0%だった。

普段、お風呂上がりから10分以内に保湿していますか

お風呂上がり直後、夜寝る前の保湿ケアを忘れてしまったことがあるか尋ねると、59.2%が「ある」と回答した。その理由としては「疲れて気力がなかったから」(53.6%)、「別の用事ができてしまった」(39.5%)という回答が多くなっている。

左から「お風呂上がり直後、夜寝る前の保湿ケアを忘れてしまったことがありますか」「お風呂上がり直後、夜寝る前の保湿ケアを忘れてしまった理由」

お風呂上がりの保湿ケアを忘れてしまったときの気持ちを聞いたところ、「次から気をつけようという気持ち」(38.6%)や、「やってしまったけど、まあいいかという気持ち」(35.2%)が上位を占めた。お風呂上がりの保湿ケアを忘れてしまった時のリカバリー策は、「いつもどおりのケアを淡々と行う」(45.1%)と、「思い出した瞬間にすぐに保湿する」(43.3%)が多い。

最近の研究でお風呂上がりの過乾燥には「お風呂の中で保湿」が効果的であるという研究成果が発表された。そこで「お風呂での保湿を意識したことがあるか」と尋ねたところ、85.7%が「意識していない」と回答した。「お風呂の中での保湿ケア(インバスケア)」をしたことがあるかという設問には、83.0%が「ない」と回答している。

左から「お風呂での保湿を意識したことがありますか」「お風呂の中での保湿ケア(インバスケア)」をしたことがありますか」

皮膚科専門医の玉城有紀先生によると、お風呂上がりは肌の水分が失われ、急激に乾燥が進むことがわかっているという。お風呂から上がり、身体を拭いたらできるだけ早く保湿するとよいという。

玉城先生は、「保湿剤をいろいろな場所に置いておいて、気づいたらいつでも保湿するのがおすすめです。また、保湿剤は水分がある状態でふたをするほうがいいと言われていますので、お風呂での保湿ケアが、お風呂後の乾燥を防ぐのに効果的です」とコメントしている。