Photographer:洲脇理恵(MAXPHOTO)

そのまま「後半戦まだまだ行くよ! スタンドアップ!」とくすサポを立たせたところで「くすサポのみんな、大好きー!」と改めてシャウト。その想いを、自らの紡いだ言葉によって歌詞に込めた「Anniversary」で改めて伝えることで、2017年8月10日も、楠田とくすサポとの大切な記念日の仲間入りを果たす。しかもそれは楠田からの一方通行なものではなく、3-Bメロではくすサポからも「大好き!」と返り、さらに笑顔で「ありがと!」と返す楠田の姿。中野サンプラザには、最高に美しい光景が広がっていた。

それに続くEDMテイストの2楽曲は、抜群の切れ味とともに披露。特に「恋愛対象Countdown」での、従えたダンサーふたりとパキッと揃えるのがキモなダンスもバッチリだ。かと思えば迎えた季節は食欲の秋。ゆったりとしたマーチ11月曲「ロールロールロール!」では、間奏のコール部分も場内で大合唱し、みんなでロールキャベツをお料理。そんな会場の雰囲気にあてられたのか、楠田は曲明けのMCで思わず「おなかすいたよー!」と笑いながらこぼしていた。

さて、1年の物語もいよいよ大詰め。温かなバラード「クリスマスキャロルの街角で」での楠田の歌声や表情から発せられた多幸感が場内を包み込み、客席はそれに呼応してか白に染まる。後奏でそれをそっと見つめた楠田と客席との視線のやり取りを含めて、12月の曲なのに場内の空気は温かだ。

そんな1年の物語を閉じる本編ラストナンバーが、最新アルバムのリード曲「カレンダーのコイビト」。やはりこの物語のEDテーマには、この曲以外ありえない。1年を総括するような歌詞で、この2時間で駆け抜けた"1年間"が改めて走馬灯のように脳裏をよぎったくすサポも少なくなかったのではないだろうか。それを歌う楠田からは、心底喜ぶくすサポを前にくしゃっと笑い幸せがあふれだしており、笑顔は輝き想いも詰まった最後の最後のロングトーンに、それが集約されていた。

この先の"未来"に向けて駆け抜けた、アンコール

Photographer:洲脇理恵(MAXPHOTO)

そこから「くーっすん! くーっすん!」と繰り返された声で呼ばれた楠田、再びステージに登場すると「まだまだ元気に行くよー!」と、この日通算27曲目となる「ウェルカム・フューチャー」からアンコールをスタート。クラップに乗せて、今度は1年の物語に続く未来を連れてきたところで、さらにキラーチューン「オーマイダーリン」を投入。この日2曲目のタオル曲でも楠田は変わらず楽しそうな様子で、2サビ明けの間奏では、客席から返るコールに思わず頭の上に大きなマルもひとつ作ってみせた。

歌唱後には「めっちゃおなか空いたけど、めっちゃ楽しー!」と率直な感想が飛び出したが、MC最後の「次の曲は一緒に歌ってください!」とのお願いに続けて、ミドルバラード「夢のつぼみ」へ。ステージ脇左右のモニターに歌詞が映し出され、互いに優しい想いを贈り合う。大サビの大合唱を笑顔で受け止めた楠田、「ありがとう」のひと言と深い一礼で曲を締めた。

ここで楠田から、来春の1stシングルの発売と、バースデイイベント「さんくっすん BIRTHDAY 2018」の開催といううれしいお知らせが発表に。しかも今年同様、彼女の誕生日を挟み大阪・東京の2ヶ所での開催が予定されているので、ぜひ続報をチェックしてご参加いただきたい。そんなめでたい発表を祝すかのようにハッピを羽織った楠田からは、軽快なダンスとともに「magic」が愛らしく披露された。

Photographer:洲脇理恵(MAXPHOTO)

そして「今日はホントにありがとー!」と改めて感謝の言葉が口にされると、2ndアルバムのリード曲「POWER OF LIFE」が本当の本当にラストナンバー。最後もアッパーに思いっきり盛り上がりつつ、同時に"次の約束まで成長する指切り"を1-Bメロでくすサポと交わす。続けてステージ上を往復しながら、1階・2階席をそれぞれ視線でさーっとさらってその約束を強固なものにしていき、ジャンプエンドでフィニッシュ。

「走りきったよー!」と思わず吐露し、続けて「今、"楠田亜衣奈"の名義で出している曲、全部歌わせていただきました!」と明言。その事実に、改めて大きな歓声が上がる。そして「このメンバーでライブができてとっても楽しかった!」とバンドメンバー・ダンサーを改めてねぎらった。

全員での一礼後にステージに残った楠田、1stシングルを早く歌える日を楽しみにしつつ「また、ライブができたらいいな、と思ってます!」との率直な想いを語り、最後は会場一体となり恒例「さんくっすん!」の掛け声とポーズ。「とっても楽しかったです。ありがとう!」と最後まで想いを届け、全力中の全力を出し切ったライブは幕を下ろしたのだった。

文字通りにここまで積み重ねてきた"すべて"を、会場を多幸感で満たしながら披露しきった楠田。もしかしたら彼女はこのライブで、持ち歌全曲をくすサポの心を響かせる形で披露するという形で"指切りの約束"を果たしたのではないだろうか。となると、この日私たちと交わした"指切りの約束"は、どんな成長をもって果たしてくれるのだろう。そしてそれが表れるのは、歌声なのかダンスなのか、それともライブ全体としての見せ方なのか――それを真正面から受け止められるよう、私たちもその約束を果たしたうえで、また彼女がステージ上で羽ばたく姿を目にしたいものだ。

Photographer:洲脇理恵(MAXPHOTO)

「楠田亜衣奈 2nd LIVE TOUR ‘17 YEAR♡♡♡♡♡♡♡」セットリスト

M-01 トドケ ミライ!
M-02 First Sweet Wave
M-03 Snow Breath Celebration
M-04 進化系HEROINE
M-05 まいにち誰かのハッピーデイ♡
M-06 spring heart
M-07 ハルイロレジュメ
M-08 Heart’s cry
M-09 Nameless mind
M-10 硝子のバタフライ
M-11 Infinite Memories
M-12 JUMP UP
M-13 HO♡HOLIDAY
M-14 レイニーマーメイド
M-15 夏ハジメマシタ☆
M-16 タイムリミットサマー!
M-17 ラブリージーニアス
M-18 群青シネマ
M-19 My yesterdays
M-20 星空のリバーブ
M-21 Anniversary
M-22 内気なバービー
M-23 恋愛対象Countdown
M-24 ロールロールロール!
M-25 クリスマスキャロルの街角で
M-26 カレンダーのコイビト
【ENCORE】
EN01 ウェルカム・フューチャー
EN02 オーマイダーリン
EN03 夢のつぼみ
EN04 magic
EN05 POWER FOR LIFE