JR東日本は4日、新潟・秋田地区と八戸線への車両新造計画について発表した。新潟・秋田地区では同社初という電気式気動車「GV-E400系」を新造・投入する。量産先行車は2018年初に落成予定で、その後は性能試験など各種検証を実施。量産車は2019年度までに新潟地区、2020年度に秋田地区で投入される予定となった。
GV-E400系はディーゼルエンジンと発電機の電力により、モーターで走行する新方式を採用。エンジンで発電し、電車と同じ駆動システムで動力を伝達する。「当社で数多く所有する電車で培ってきた技術やメンテナンス方法を本車両にフィードバックすることで、安全安定輸送と質の高いサービスを提供」するとJR東日本。量産先行車は2両編成・1両編成を1編成ずつ、計3両を新造。その後は量産車を製作し、計63両を新造するという。
車体はステンレス製で片側2ドア(半自動機能付き)。車体寸法は「19.5m(全長)×2.8m(全幅)×3.64m(全高)」。1両編成(GV-E400)の定員は99名、2両編成(GV-E401,402)の定員は232名。最高運転速度は100km/hとなる。運用区間は新潟地区(新潟・福島・山形県内)の信越本線新津~新潟間、羽越本線新津~酒田間、磐越西線会津若松~新津間、米坂線米沢~坂町間、秋田地区(秋田・青森県内)の津軽線青森~三厩間、奥羽本線秋田~東能代間・弘前~青森間、五能線東能代~川部間とされている。
あわせてJR東日本は、八戸線へキハE130系500番台(水郡線・久留里線投入車両とほぼ同一)を新造し、今年度中に営業運転を開始する予定であることも発表している。GV-E400系・キハE130系500番台の調達にあたり、JR東日本は公募関係書類を同社サイトに掲載するなど、車体や主要機器ごとに公募調達を実施していた。「国内外の多くの企業からご応募いただき、その中から契約先を選定しました」「今後も世界中の優れた企業との接点を増やしていきたいと考えております」とのこと。