女優の広瀬アリスが、10月2日スタートのNHK連続テレビ小説『わろてんか』(毎週月~土曜8:00~)で朝ドラに初出演することが決まり、16日、NHK大阪放送局で行われた新キャスト発表会見に出席した。
明治から昭和初期の大阪を舞台に、葵わかなが演じるヒロイン・藤岡てんが、"笑い"をビジネスへと開花させていく姿を描く同ドラマ。広瀬は、松坂桃李がふんするてんの夫・北村藤吉に恋心を抱く娘義太夫の女芸人・秦野リリコを演じる。
恋敵のてんを疎ましく思い、藤吉との仲を邪魔しようと2人を引っかき回す役とあって、「実際に(葵に)お会いして、こんなにかわいい子をいじめるのかと思うと、本当に心が痛いです」と広瀬。だが、「恋敵を攻めるということは、好きな人に一途になるかわいらしい女の子。"いけず"ですけど(笑)」とリリコ役に魅力を感じているようで、「大阪での長期間の撮影になりますが、気合は十分。精いっぱいがんばります」と初めての朝ドラに意欲を見せた。
また会見では、てんのいとこ・武井風太役の濱田岳が、収録の合間に会場に紛れ込み、記者になりきってキャストに質問をぶつけるハプニングも。『釣りバカ日誌』(テレビ東京系)で共演した広瀬には「率直に好きかどうか教えてください」と公私混同の問いをムチャぶりをし、これに広瀬が「濱田さんのことは大好きです!」と答えると、「ありがとうございます」とニンマリする濱田に、取材陣から爆笑が起こっていた。
そのほか、藤吉の母で大阪船場の老舗米問屋の女主人・北村啄子役に鈴木京香、今に通じる"しゃべくり漫才"を生み出す気鋭の芸人・キース役に大野拓朗、人柄はいいが舞台ではまったくウケず、仕事がほとんどない芸人・万丈目吉蔵役に藤井隆が決定。
徹底した"いけず"でてんを鍛え抜くスパルタ姑を演じる鈴木は「てんちゃんへのいびりが結構キツいので、テレビを見ている若いお嫁さんは引いてしまうかも」と苦笑い。「でも、そこには啄子なりの理由がある。世のお姑さんたちに『わかる!』と共感してもらえるよう演じられたら」と意気込んでいた。