ある日突然お風呂がにおうようになった……そのニオイの原因は1つとは限りません。高温多湿で使用頻度が高いお風呂場は、さまざまな場所に汚れがたまりやすく悪臭の元となります。考えられる5つのニオイの原因と、その対処法をご紹介します!

お風呂がなんかにおう……。どうすればいい?

ニオイの原因1: 排水トラップの異常

強烈な下水のニオイや硫黄のような腐敗臭は、"排水トラップ"の異常が原因である可能性が高いです。排水口内にある太い筒のようなパーツ(封水筒)がきちんと固定されているか、壊れていないかを確認してください。このパーツは排水口内に水を溜める役割を持っていて、水を溜めることで下水からの悪臭や虫の侵入を防いでいます。

下水のニオイがする時は、排水口内のパーツに異常がある可能性が

古いタイプの金属製のトラップの場合は、老朽化により金属が腐食してしまい、臭気止めとして機能しなくなっていることもあります。ご自身で取り外しが難しい、腐食がひどいなどの場合は業者に修理を依頼してください。ご自身で取り外しができる場合は、お使いのメーカーの新しいパーツを購入し交換しましょう。

ニオイの原因2: 排水口の汚れ

ほかにも、ドブのようなニオイの原因として考えられるのが、排水口の汚れです。排水口内には、石鹸やシャンプー、皮脂や抜け毛などの汚れが、日々流れています。こうした汚れは雑菌のエサとなり、ぬめりとなってニオイを発するようになります。パーツが分解できる排水口であれば簡単に掃除ができるので、汚れが溜まらないように定期的に掃除をしましょう。

排水口のぬめりや汚れにも注意

排水口の掃除にオススメのアイテムは重曹とクエン酸です。排水口のパーツをすべて外して髪の毛などのゴミを取り除いたら、各パーツに重曹をふりかけて、タワシでこすります。排水口にも1カップ程度の重曹をふりかけ、続けてクエン酸水を注ぎ込みます。クエン酸水は、1カップの水に小さじ1杯のクエン酸を混ぜて作りましょう。

重曹には皮脂汚れやぬめりを分解する効果があり、クエン酸には消臭・殺菌効果があります。重曹とクエン酸を混ぜるとシュワシュワと発泡し、炭酸ガスが発生しますが、無害なので吸い込んでも問題ありません。

ニオイの原因3: 風呂釜の汚れ

排水口だけでなく、風呂釜の汚れもニオイの原因となります。お湯を溜めると生ぐさいニオイがする、お風呂場に小バエが発生している、などの場合は、風呂釜が汚れている可能性があります。風呂釜とは、浴槽と配管で繋がっている「お湯を沸かす装置」のことです。浴槽内の水を吸い込み、装置内で温めたお湯を吐き出す「循環装置」のため、浴槽内の汚れが配管にも流れ込むことで汚れが溜まり、ニオイを発生させます。排水口を掃除してもニオイが消えない場合は、風呂釜の汚れを疑ってみてください。

お湯を循環させる風呂釜が汚れている可能性も!

風呂釜は、市販の専用洗剤や粉末漂白剤でも、ある程度汚れを落とすことができますが、ニオイや濁り、湯垢などのゴミが出てくるのは、かなり汚れが溜まっている証拠です。ここまで汚れが溜まると市販の洗剤では取りきれないため、プロのクリーニングがオススメです。風呂釜の汚れは、皮膚炎やアレルギーが悪化する原因にもなるので注意が必要。風呂釜洗浄業者に汚れや雑菌を徹底洗浄してもらうと、ニオイもスッキリとれますよ!

ニオイの原因4: 床や壁の汚れ

もわっとするこもったニオイや汗くさいようなニオイの原因は、床や壁の汚れが考えられます。皮脂や垢が床や壁に付着し、時間が経って酸化すると汗のようなニオイとなります。床や壁には、皮脂などの酸性の汚れと、水垢などアルカリ性の汚れが混在していますが、重曹とクエン酸を併用すれば、2種類の汚れを同時に落とすことができます。

大きめの計量カップなどに300~400mlのぬるま湯を入れ、重曹とクエン酸を2:1の割合で加えてよく混ぜ、発泡がおさまってからスプレーボトルに入れて使います。床や壁にスプレーを吹きつけ、汚れの程度に合わせて15分~数時間放置したあとお湯で流してください。

ニオイの原因5: 換気扇のカビ

最後に、カビくさいニオイがする場合。これは、換気扇内に生えたカビが原因かもしれません。お風呂場の換気扇には、湿気を含んだホコリが溜まり、黒カビの原因となります。

換気扇にカビが生えていると、換気扇を回すたびにカビの胞子を撒き散らすことになり、浴室内を掃除してもまたすぐにカビが生えてしまうのです。また、換気扇のホコリやカビを放置すると、換気扇が正常に機能しなくなり、きちんと換気ができないために浴室内にカビが生えやすくなります。

換気扇がカビの胞子を撒き散らす!? 特にシロッコファンは念入りに掃除を

換気扇は化粧パネルやカバー、ファン、ナットなどの部品に分かれています。ホコリが飛び散らないよう、一つずつ丁寧に外して、各部品の汚れをしっかり落としましょう。中でも一番汚れているのは、シロッコファンといわれる筒状の羽根です。毛足の長いブラシなどを利用して、念入りにホコリを取り除きましょう。

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著者プロフィール: くらしのマーケット

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