女優の満島ひかりが、「第54回ギャラクシー賞」(主催:放送批評懇談会)のテレビ部門・個人賞を受賞し、1日、都内のホテルで行われた贈賞式に登場。NHKドラマ『トットてれび』(2016年4~6月)で演じた黒柳徹子を「"宇宙の先輩"みたいな感じ。宇宙人ですね(笑)」と表現した。

満島ひかり

森三中の黒沢かずこが「下ネタ言いたい!」と絶叫して立ち去った直後に登壇した満島は、喜びより前に「森三中さんの後でやりにくいです(笑)」と第一声。黒柳を演じることについては「日本中の誰もが知ってる国民的な大スターなので、その方を目の前にして黒柳さんの人生を全部やるとなると、どんなにやってもたどり着けない感じがして…」と苦労を振り返った。

そこで、演じるときには「スタッフを驚かせてやろうと思ってずっとやってました」「モノマネをしないように、『私が徹子だ』と思ってやってました」と心がけていたという。

贈賞式では、そんな黒柳からのビデオメッセージをサプライズで上映。黒柳は「いい女優さんなんですから、これからもお身体大事になさってずっと続けてください。私もできる限り続けますけど、今度おいしいものでも食べに行きましょ。皆さま、長いことしゃべって失礼しました(笑)」と、マシンガントークで会場を笑わせた。

これを受け、満島は黒柳とのエピソードを紹介。「2人でご飯食べに行ったときに、手を握り合って5分くらい見つめ合ってる、すごく色っぽい時間がありました」といい、「今日も帯の中に徹子さんからの手紙をお守りに入れてきたんです」と、実物を披露した。

ビデオメッセージを寄せた黒柳徹子

そんな2人の関係性を見た司会者が「お母さんみたいな感じですか?」と聞くと、満島は「"宇宙の先輩"みたいな感じ。宇宙人ですね(笑)」と独特の表現で答えていた。

なお、満島の受賞は、TBSドラマ『カルテット』(2017年1~3月)での演技も対象。こちらについては「松たか子さんと共演するのが夢だったので、松さんとのシーンは本当に毎回緊張感があって、今でも松さんと演じた関係が本当に2人でしか作れなかったもので、大好きです」と愛着を語った。ちなみに同作は、テレビ部門・優秀賞を受賞した。

この日、和服で登壇した満島だが、「一度だけバイトをしたことがあって、そのときに『役者になりたい』と言ったら、『あんたはまだ卵でもない』と言われて、バイト先で"うずら"って呼ばれてたんです。そしたら、たまたま付けた帯に"うずら"があって、成長したなって思ってます(笑)」と、偶然に驚いていた。

第54回ギャラクシー賞・主な受賞作品

●志賀信夫賞:西村泰重ジュピターテレコム初代社長
●マイベストTV賞 第11回グランプリ:『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)
●テレビ部門・大賞:『NHKスペシャル「ある文民警察官の死~カンボジアPKO 23年』(NHK)
●テレビ部門・特別賞:『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ)
●テレビ部門・個人賞:満島ひかり
●テレビ部門・フロンティア賞:『火花』(YDクリエイション)
●ラジオ部門・大賞:『荻上チキ・Session-22』(TBSラジオ)
●ラジオ部門・DJパーソナリティ賞:星野源
●CM部門・大賞:静岡新聞・静岡放送『超ドS 静岡兄弟篇』
●報道活動部門・大賞:富山市議会の政務活動費不正をめぐる調査報道(チューリップテレビ)