西武鉄道はこのほど、2016年10月から進めていた西武秩父駅のリニューアル工事が3月で完了したと発表した。今月24日には、駅に隣接する複合型温泉施設「西武秩父駅前温泉 祭の湯」もオープンする。

西武秩父駅外観

改札内コンコース

今回のリニューアルでは、駅舎外装や改札外・改札内コンコース、特急改札口と特急ホーム、跨線橋などの美装化を実施。外観は「祭の湯」と共通した墨色を基調とし、品のある和の落ち着きを表現した。改札外コンコースは柱や梁を落ち着いた茶系でまとめ、案内カウンターガラス面の格子デザインなどで繊細であたたかみのある空間を演出。地元の文化や自然も取り入れ、改札上部には秩父市の提灯店が制作した提灯を掲げ、案内カウンターの腰壁には秩父産の杉材を採用した。

改札内コンコースは格子天井とあんどん型の照明で風格のある空間を演出。特急改札口は存在感のある形状と色彩の門型ゲートとし、高級感や特別感を演出する。特急ホームには駅舎外部と共通したデザインの欄間を設け、統一感を醸し出す。跨線橋の内壁は木目を基調とし、窓周りに墨色を配した引き締めたデザインに。武甲山への眺望に配慮し、一部の窓を大きくした。外壁は駅舎と同様の墨色とし、統一感を持たせた。

駅のリニューアルに合わせ、「秩父」の文字をデザインした同駅オリジナルのグラフィック「秩父の紋」も制作。駅舎外部ののれんやあんどん型照明のカバー、案内カウンター背面の壁、自動販売機などに装飾する。