サンシャインシティは7月12日、サンシャイン水族館(東京都豊島区東池袋)の屋外エリア「マリンガーデン」を、新エリアとしてオープンする。

「マリンガーデン」が、新エリアとしてオープン ※「天空のペンギン」水槽

5つの新展示でリニューアル

「マリンガーデン」は、2016年9月より大幅リニューアル工事のため閉鎖。今回、世界初を含む5つの新展示を取り入れ、より進化した"天空のオアシス"を体感できる新エリアとなる。当初、2017年夏オープン予定と案内していたが、7月12日にオープンすることが決定した。

「サンシャイン水族館」は、1978年の「サンシャイン国際水族館」開業以来初の全館リニューアルにより、最新の展示手法を取り入れた水族館として2011年にオープン。日本で初めての展示方法となる「サンシャインアクアリング」や「アシカたちの砂浜」、そしてビルの屋上という環境において水量約240トンにもおよぶ水塊(すいかい)を湛えたフラッグシップ水槽「サンシャインラグーン」など、まったく新しい非日常空間として癒しや安らぎを提供する"天空のオアシス"が誕生した。

南国の浅い海をイメージした「サンシャインラグーン」

頭上を泳ぐアシカを見上げる「サンシャインアクアリング」

今回の大規模リニューアルにより、同館では世界初を含む5つの新展示を取り入れ、更に進化した"天空のオアシス第2章"が完成。「マリンガーデン」は都会の水族館ではほかにない空・光・水・緑に満ちた自然環境を実現した空間となる。

ビルの屋上にいるとは思えない開放感・透明感・躍動感を肌に感じながら、生き物の生態を至近距離で楽しめるとのこと。大自然のスケール感を五感で感じ、今まで以上にいきいきとした生き物たちの姿を観覧できるとのこと。

今回のリニューアルでは、進化した5つの「新展示」と「空間演出」を実現。注目のポイントは、以下の通りとなる。

1.「天空のペンギン」がパフォーマンス

「天空のペンギン」は、都会の空をペンギンが泳ぐような演出を施した水槽。幅約12mの水槽が来館者の頭上に大きくせり出し、自分が空の上にいるのか水中にいるのかわからなくなるような感覚を味わえる。また、この水槽では水中給餌のパフォーマンス「ペンギン・ダイビングタイム」も披露。波や潮流をものともせず海で魚を獲る、ペンギン本来の豪快な姿を見ることができるとのこと。

都会の空を海にして、ペンギンが泳ぐ感動の水塊「天空のペンギン」

2.「草原のペンギン」を間近で観覧

「草原のペンギン」では、ケープペンギンが本来暮らしている世界を屋上に再現。幅約10m、約85平方メートルに広がる草原で、傾斜をものともせず行き来するケープペンギンたちの、本来の軽やかさや力強さを至近距離で見ることができるという。同展示では給餌のパフォーマンス「ペンギン・フィーディングタイム」も披露。エサをやりながら"ペンギン道"を歩かせることで、ケープペンギンの姿をより近くで観覧可能。ケープペンギンの子育てや成長過程についても解説していくとのこと。

ケープペンギンが本来暮らしている緑の世界を、屋上に再現

ケープペンギンの姿をより近くで観覧可能

3.カワウソたちの水辺

東南アジアの河川を中心に生息するコツメカワウソは家族で群れを作り、エサを狩り、子育てをして生活している。

「カワウソたちの水辺」では、そんなコツメカワウソの生活に欠かせない緑に覆われた陸地や、急流をイメージした水辺を構築。草むらを駆け急流に潜る、本来のコツメカワウソの暮らし見ることができるという。

本来のコツメカワウソの暮らし見ることができる

4.圧巻! ペリカンの食事風景も

「天空のペンギン」水槽から伸びる全長約30mの天空の通路「天空パス」では、モモイロペリカンを普段見ることのできないアングルから観察できる。また、「天空のペンギン」水槽での「ペリカンの水中での摂餌風景の公開」では、モモイロペリカンが約10リットルの水を入れることのできる喉袋を大きく膨らませ、長い嘴で水中の餌を狙う姿を披露。これまでは横からしか見られなかったものが、今回のリニューアルによって見上げて観察できるようになった。

ペリカン・フィーディングタイム

5.アロワナの水上ジャンプ

大型の淡水魚・アロワナの水槽も設置する。アマゾン川に棲むアロワナやドラドは成長すると全長1mを超え、水上に茂る木々にとまった昆虫や小動物を獲るときに水中からジャンプすることが知られている。

そのジャンプをもっともきれいに見るための水槽「きらめきの泉」では、水中給餌のパフォーマンス「アロワナ&ドラド・フィーディングタイム」を実施。パワフルな水上ジャンプを見ることができる。

「きらめきの泉」

水中給餌のパフォーマンス「アロワナ&ドラド・フィーディングタイム」を披露

癒やしの空間を演出

生物の展示以外にも、日没後は幻想的で潤いのある光が演出する癒しの空間を演出する。近年、夜の演出として主流となっているプロジェクションマッピングではなく、水面の波が光によって映し出されたり、グラスファイバーの光が風にそよいだりと自然の力を借りることによって、一瞬たりとも同じシーンがない特別な空間とした。

日没後は、幻想的で潤いのある光が演出する癒しの空間に変化

さらに、独自音響により創造された大自然&新サウンドスケープによる心地よい臨場感を実現した。

新サウンドスケープは、音響クリエイターのkatsuyuki seto氏と、サウンドアーティストである井口拓磨(いのくちたくま)氏という2人のサウンドクリエイターにより作られたもの。日本最大級となる25個ものスピーカー設備を使用し、各スピーカーからさまざまな音が流れることで"音の3D"を表現した。5つの新展示が登場するエリアの魅力を増幅させるため、独自音響により創造された自然音を死闘し、エリア間を移動してもサウンドの連続性を感じることができるという。

※画像は全てイメージ