洋服の入れ替えをする季節の変わり目は、クローゼットの断捨離をする絶好の機会。特に金額が高いアイテムが多くスペースも大きく占める冬物から始めると、クローゼットがスッキリしたことがわかりやすく、すっきりをキープしようというモチベーションもアップします。

必要なものがきれいに整ったクローゼットは気持ちがいいだけでなく、時間やお金の節約になりムダのない暮らしにつながります。

洋服を整理してお金が貯まる人になる(画像はイメージ)

整理を始める前に自分の基本スタイルをイメージしよう

クローゼットの断捨離をするとき、2~3シーズン着ていないものやサイズが合わなくなったものを処分するのは当然ですが、それだけで洋服の量をすっきり減らすことができる人は少ないのでは? そこで必要になるのが自分に似合うデザインや色のものを中心にそろえ、コーディネートしやすいワードローブだけを残すという作戦です。

最近のお気に入りや、ほめられたコーディネートを床などにセットしてみましょう。これを自分の基本スタイルにして、このスタイルと組み合わせやすいアイテムを優先的に残します。自分の基本スタイルがハッキリしていると、捨てるものを決めるのが簡単になるだけでなく、これからはムダな買い物もしなくなって節約につながります。

すっきりクローゼットにするための、収納プランを考えよう

断捨離をする前に、まずクローゼットの容量を確認します。収納スペースに対してモノの量が多いから、収納しきれなくなって部屋にあふれ出したり、ギュウギュウに詰め込んで持っているものを把握できなくなって同じようなものを買ってしまったりするのです。所有するものの量は収納スペースに合わせて決めるのがすっきりの秘訣です。まずは自分のクローゼットには、どのくらいの洋服が収納できるかを確認しましょう。

クローゼットの収納プランの基本的な考え方は、
(1)高さをムダにしない
(2)ひと目で見られる収納方法にする
(3)スペースいっぱいではなく8割くらいの量にする
の3つです。

例えばハンガーにかけるものには、ロングコートからシャツまで丈は様々。そこでハンガーに掛けたものは、丈の長さごとにまとめて並べます。そうすれば下に空間ができ収納ボックスなどを置くことで、畳んでしまえるアイテムを入れることができます。ボックスや引き出しへ入れるものは重ねるのではなく、四角や筒状に畳んで立てて収納しひと目で見渡せるようにすることもポイント。ハンガーパイプの上の手が届かない所へは、シーズン以外のものや冠婚葬祭用など日常的に使わないものを置きます。

収納量の目安がわかったら、あとは実行あるのみ!

最初にクローゼットの中に入っているものを、すべて外に出します。ここからシーズンごとに基本スタイル+コーディネートしやすいものをアイテムごとに3~4点ピックアップ。全体量が少ない人は処分するものを選ぶという方法でも構いませんが、収納できる量に比べてモノがかなり多いという人は、処分するものを選ぶのではなく、残すものを選ぶ方が簡単です。

迷うものがあったらいったん保留にし、少し期間を空けてから再考します。これが意外と効果的。迷って捨てられなかったものが、簡単に決められるようになるのです。

あとは、このすっきり状態をキープするだけ。何をどこに収納するかがきちんと決まっていますから、それほど難しくないはずです。

クローゼットを整理すると、お金が貯まる人になれる理由

クローゼットの中が洋服などでギッシリ! という人はファッション関連支出が多いので、断捨離をきっかけに買い物を見直すと確実に節約ができます。そのお金を貯蓄に回せば、年間の貯蓄額はかなりアップするはず。

最初はクローゼット1カ所でも、心地よさがわかってきたら家中を片付けたくなります。そうしてシンプルな生活が身に付くと、自然と貯め体質に変わっていくのです。節約を意識し過ぎてストレスになっている人は、まずクローゼットの断捨離から始めましょう。

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鈴木弥生
編集プロダクションを経て、フリーランスの編集&ライターとして独立。女性誌の情報ページや百貨店情報誌の企画・構成・取材を中心に活動。マネー誌の編集に関わったことをきっかけに、現在はお金に関する雑誌、書籍、MOOKの編集・ライター業務に携わる。ファイナンシャルプランナー(AFP)。