歌手で俳優の星野源が、WOWOWで今夏放送される連続ドラマW『プラージュ』に主演することが15日、明らかになった。

星野源

同ドラマは、誉田哲也の同名小説を原作とし、過去を背負い居場所を失った者たちが何かに引き寄せられたかのように集まるシェアハウス「プラージュ」を舞台に、"訳アリ"の住人たちが起こすさまざまな騒動を描く。星野は、憂さ晴らしに出かけた先で、よくわからないまま打たれた覚せい剤使用で逮捕されて「プラージュ」に流れ着いた無職の男・貴生を演じる。

星野は「貴生は、自分が演じる登場人物史上、最もだらしなくてダメな人だと思います(笑)。脚本を読んでいる時も『この人苦手だなあ』と声に出しながら読んでいました。でも3話あたりからやっとその魅力がわかるようになり、妙に好きになってきている自分がいます。不思議な役だと思います」とメッセージを寄せている。共演者となる"訳アリ"の住人たちのキャストについては未発表だが、星野が「心に秘密や傷を抱えた登場人物がたくさん出てきます。それぞれどうしようもなく人間的で魅力的で素敵だと思いました」と言うように、スポットが当たる人物が入れ替わっていく群像劇に仕上がっているという。

監督は、映画『キトキト!』(2007年)、『バースデーカード』(2016年)などを手掛けた吉田康弘が務める。吉田監督は、星野について「星野さんが持ってらっしゃる誠実さや愛嬌が、貴生と融合すれば、きっと素晴らしいものになると確信しております」と期待を寄せ、「社会のレールから外れてしまった人々を"あっち側の世界の人"、"自分とは交わることのない人"と切り離すのではなく、隣人として興味を持っていただけるよう、血の通ったドラマになれば」とアピールしている。