大井川鐵道は3月11日に予定している井川線の全線運転再開を記念し、開通式典と記念イベントを3月18日に開催する。これに合わせて井川線のディーゼル機関車1両に過去の塗装を復刻し、イベント当日から運行開始する。

アプト区間を走る電気機関車(2両による重連運転)

DD20ディーゼル機関車に復刻される予定の塗色

井川線は2014年9月2日に閑蔵駅付近で発生した土砂崩れにより、これまで千頭~接阻峡温泉間の折返し運転となっていた。約2年半にわたる復旧工事を経て、3月11日から千頭~井川間の全線で運転が再開される。

3月18日に行われる全線復旧開通式典記念イベントでは、9時30分から千頭駅で出発セレモニーを開催。10時19分には井川行の記念列車が千頭駅を出発する。この記念列車を牽引するのは、1990年代初頭まで使用していた塗色を復刻したディーゼル機関車「DD206」。記念列車としての運行がお披露目となり、それ以降は通常の運用に入る。

通常は単機(1両)か重連(2両)で稼働する井川線のアプト式電気機関車も、この日は全線開通を祝してフル稼働。機関車3重連でアプトいちしろ~長島ダム間を1往復走行する。