アイドルグループ・Sexy Zoneの佐藤勝利と女優の橋本環奈が23日、都内高校で行われた映画『ハルチカ』(3月4日公開)の公開直前イベントに登場した。

橋本環奈

原作は、累計55万部を記録している小説家・初野晴による同名シリーズ。幼なじみの上条春太(ハルタ)と穂村千夏(チカ)が、高校内で起こるさまざまな事件を解決しながら、弱小吹奏楽部のメンバーを集め、コンクール出場を目指す様子を描く。

イベントには、映画オリジナルテーマ曲「吹奏楽のための狂詩曲第1番『春の光、夏の風』」の演奏動画を募集した「ヤマハコラボ企画 来たれ、吹奏楽部! 春の吹部勧誘バトルカップ」で「ハルチカ賞」を受賞した私立岩倉高校と、本編中の演奏に協力した千葉県柏市立柏高校が登場。劇中でホルンを担当した佐藤、フルートを担当した橋本とともに、テーマ曲の演奏に挑んだ。ホルンパート、フルートパートのソリ部分から登場した2人は116人の生徒たちとともに演奏しきった。

演奏を終えた佐藤は「泣きそうです」と感無量の様子。「みなさんが素晴らしすぎて、出るのが怖かったんですよ」と恐縮し、「みなさんがうまくて後押しされたというか。吹奏楽って本当にいいなと改めて思いました」と笑顔に。また、2人を見つめて固まっている生徒たちを「みんな~! やりきったじゃん!!」と煽っていた。

橋本は「とにかくホッとしました」と安堵を見せる。「しっかりハルタ君(佐藤)の音を聞きながらつなげられるように頑張った」と演奏を振り返り、「116人のみなさんの音が後ろから聞こえてきて、一緒に演奏できて良かったなと思います」と笑顔を見せた。

本気で吹奏楽の練習をしていたという出演者陣。主演2人をのこしてほぼ出演者がクランクアップするときには、佐藤が提案し、スタッフや楽器の先生に向けて生徒役全員で演奏、監督は涙していたという。エピソードを明かした橋本が「さすがです」と褒めると、佐藤は「みんなにいい人って思われたかった」と照れ隠しをしながら、「いい思い出ですね」としみじみ振り返った。

また、「世界一難しい楽器」と言われるホルンに誇りを持っていた佐藤だが、この日フルートを練習する橋本を見て「フルートの方が難しいんじゃ」と疑問を持ったという。佐藤は両手の運指が必要なフルートについて「間近で練習を見てたら『あれ? (ホルンが一番難しいというのは)違うかも』って」と苦笑。撮影中も「フルートとか。前の方に座れていいなあって」と思っていたことを明かし、「思うよね! ホルンのみんな!」と、高校生たちに語りかけていた。さらに「(橋本と楽器を)交換します、いつか」と宣言していた。