上司はおごるもの、部下はおごられるもの? こんな関係性について、本当のところどう思っているのだろうか。今回はマイナビニュース会員のうち男女303名に、上司と飲み会やランチに行ったらおごってもらいたいか聞いてみた。
Q.上司と飲み会やランチに行ったらおごってほしいですか?
はい 57.8%
いいえ 42.2%
Q.それはどうしてですか?
上司におごってほしい理由
■上司がおごるのは当然!
・「会社、一般社会の常識」(65歳男性/家電・AV機器/メカトロ関連技術職)
・「それが当たり前だと思うから」(29歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「上司がおごるのは普通でしょう」(53歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「上司たるものはそうあるべきである」(55歳男性/教育/専門サービス関連)
・「やっぱり上司がおごる太っ腹が必要。私も部下にはおごるようにしている」(49歳女性/医療用機器・医療関連/その他技術職)
・「ランチはさすがにどうかなと思いますが、たまの飲み会ならそうした方が会話が円滑に進みますし、器の大きさの現れでもあると感じます。反対に、そうでなかった人は、この人についていっても……と感じたこともありますね」(42歳男性/精密機器/技能工・運輸・設備関連)
■部下の本音
・「じゃないと行く意味ない」(25歳女性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「ただでさえ気を遣うので、お金は出してほしい」(39歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「だって接待みたいなものです」(41歳女性/通信関連/事務・企画・経営関連)
・「本当は行きたくないけど付き合いで行くのでそれくらいはおごってほしい」(35歳女性/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連)
・「当然収入が違うこともありますが、ワリカンだとわかっていたら、絶対に行かないから」(49歳女性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「誘われたら断りにくいし飲みにもランチにも上司とは行きたくないから」(25歳女性/専門店/事務・企画・経営関連)
■おごり=ねぎらい
・「そのほうがモチベーションがあがる」(43歳男性/専門店/販売・サービス関連)
・「部下に対する思いやりが感じられるため」(40歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「上司の優しさを感じられれば、仕事がやりやすくなる」(30歳男性/教育/専門サービス関連)
・「ごちそうしてもらうとやる気になれる」(47歳女性/ビル管理・メンテナンス/専門サービス関連)
・「その分仕事でかえしたいとおもうから」(26歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「まず、ねぎらわれている気分がして、うれしい。私の会社は誰がどのくらい給与をもらっているか大体分かるので、そんだけ給与違うならおごって! と思う」(45歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
■給料を考えると
・「自分より多く稼いでいるから、おごってもらえると期待してしまう」(39歳男性/ガラス・化学・石油/その他技術職)
・「そこは多く稼いでいる方におごってもらわないと困るから」(33歳男性/教育/専門サービス関連)
・「若い時は、給料が安いから。自分が上になったときは、部下におごる」(60歳男性/電力・ガス・エネルギー/メカトロ関連技術職)
・「お金に余裕がないから」(37歳男性/文具・事務機器関連/技能工・運輸・設備関連)
・「お小遣い制で財布の中身がさみしいから」(37歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
■自分もそうしているから
・「自分は目下や年下にはおごっているから」(49歳男性/建設コンサルタント/営業関連)
・「自分も後輩などには、全部自分がお金を払うから」(46歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「自分がその立場だったらと思うとそうだから」(39歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
上司におごってほしくない理由
■上司がおごるのはもう古い?!
・「割り勘のほうが気分が楽」(32歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
・「割り勘が当たり前」(49歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「自分の分は自分で出すのが普通」(35歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「対等でいい」(27歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「もうそういう時代ではないから」(56歳男性/その他電気・電子関連/IT関連技術職)
■上司のことを考えると
・「いくら上司とはいえ、金銭的に余裕があるとは思えないから」(48歳男性/食品/その他技術職)
・「上司も生活があるし交際費は使えない。みんなで分担のほうが気楽」(56歳男性/その他電気・電子関連/IT関連技術職)
・「上司だからといっても、お小遣いでやりくりしてるかもしれないから悪いので」(47歳女性/人材派遣・人材紹介/営業関連)
・「上司にも生活がある」(50歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「お互い、お財布の中は寂しいものです」(57歳男性/ビル管理・メンテナンス/事務・企画・経営関連)
■気をつかうのがイヤ
・「お互いに気を使うのが、いやだから」(44歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「気を使って食事したくない」(49歳男性/設計/建築・土木関連技術職)
・「ごちそうになるのは恐縮してしまうので、自分で食べた分は自分で払いたい」(27歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「気まずい。たかっているよう。おごられなれていない」(43歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
・「同じ値段の物を食べたりなど、気を使うので。状況によりけり」(32歳男性/専門商社/営業関連)
■かえって面倒
・「上司に借りを作りたくない」(55歳男性/その他/メカトロ関連技術職)
・「恩着せがましいこといわれたくない」(36歳男性/インテリア・住宅関連/建築・土木関連技術職)
・「おごってやったと思われるのが嫌。少し多く支払ってくれるくらいがいい」(44歳女性/生命保険・損害保険/営業関連)
・「あとあと、面倒だから」(51歳男性/専門店/事務・企画・経営関連)
・「言いたいことが言えなくなるので」(47歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「仕事を断りにくくなる」(26歳女性/ガラス・化学・石油/その他技術職)
・「お金関係はトラブルのもとになりそうだから」(34歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
■総評
ランチや飲み会で、上司におごってほしいと考えている人は57.8%と過半数ながら、おごってほしいとは思っていない人も42.2%いるという結果になった。
上司におごってほしいと思っている人は「それが当然」「当たり前」と考えている人が多かった。日頃のねぎらいも込めて部下におごる、太っ腹な姿を見せる……そうすることで部下は「器の大きい上司」に対して評価を上げ、「また仕事を頑張ろう」と思えるようだ。上司は部下よりも給料をたくさんもらっているし、自分も後輩とランチや飲み会に行くときには多めに払ったりおごったりしているので、上司にもそうしてほしい、という声も多かった。逆に「ワリカンなら絶対に行かない」「時間外労働のようなもの」という冷ややかな部下の本音も寄せられた。
対して、おごってほしくないという人は「気楽さ」「対等さ」を求めているようだ。おごられてしまうと「頼むものの値段など気をつかう」という人もおり、また「恩着せがましいことを言われたくない」「借りを作りたくない」「負い目ができる」など、慎重な意見もあった。後の仕事で「言いたいことが言えなくなる」「仕事を断りにくくなる」という部分もあるようだ。40代50代の方からは「上司とはいえ余裕はないし、懐事情も考えると申し訳ない」と、共感するような意見も寄せられた。
「上司から誘ってきたならおごりだが、自分から誘ったなら割り勘」というフランクな意見もあれば、「こちらが要求する事ではないが、おごってもらったらうれしい」なんて率直な意見もあった今回のアンケート。おごられて素直にうれしいと思うか、何か裏があると怪しまれてしまうか、その部下と上司との普段の関係性によっても変わってきそうだ。
調査時期: 2017年1月26日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性205名 女性98名 計303名
調査方法: インターネットログイン式アンケート