現金払いとカード払い、それぞれ長所と短所はあるが、現代社会ではどちらが多く利用されているのだろうか? 今回はマイナビニュース会員のうち男女305名に、支払いは現金派かキャッシュレス派か尋ねた。
Q.あなたは主な支払いに現金を使う"現金派"ですか? クレジットカードや電子マネーなどを使う"キャッシュレス派"ですか?
現金派 42.6%
キャッシュレス派 57.4%
Q.それはどうしてですか?
現金派
■使った額を管理できる利点
・「お金を手元で管理したいから」(39歳男性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)
・「財布の中身で今の状況が把握できるので」(24歳女性/医療・福祉・介護サービス/販売・サービス関連)
・「現金の方が収入と支出の動きが目に見えて管理しやすい」(48歳男性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)
・「いくら使ったか把握できるから」(26歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「お金が減ったのが実感できる」(32歳女性/専門店/事務・企画・経営関連)
・「使えるお金がはっきりするから」(30歳女性/半導体・電子・電気機器/技能工・運輸・設備関連)
■カードは使いすぎる
・「カードで使うとどうしても使いすぎてしまう。現金だとそれが防げるから」(49歳男性/通信関連/営業関連)
・「カードだと浪費してしまいそうだから」(27歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「必要な分だけ、現金を持つようにしているので」(55歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/公共サービス関連)
・「カードだと金銭の感覚が微妙で想像以上に使っていたりする事があるので」(36歳女性/ビル管理・メンテナンス/販売・サービス関連)
・「計画性がなく、あると使ってしまう性格なので、クレジットカードのように購入と支払いにタイムラグがあるものは危険なので」(30歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)
■カードの怖さ
・「カードは紛失、スキミングなど、悪用される危険があるため」(40歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「クレジットカードなどの情報漏れが怖いので」(51歳男性/専門店/事務・企画・経営関連)
・「クレジットは、引き落とし日を忘れてしまう。持っているお金の中で生活をするのが本来」(53歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
■現金主義
・「やっぱり『現金主義』に育てられました(父は厳格な銀行員でした)」(42歳女性/教育/公共サービス関連)
・「クレジットカードを作りたくない」(36歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「後での引き落としが嫌だから」(31歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「クレジットは借金をしているようで嫌だから」(36歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「大きなお金を使う時、それを体感できるのが現金だからです。キャッシュレスでは、感じることがない緊張感……。これは大切だと思います」(42歳男性/精密機器/技能工・運輸・設備関連)
キャッシュレス派
■カードは便利
・「スピーディーに支払いができる。小銭が不要」(65歳男性/家電・AV機器/メカトロ関連技術職)
・「財布が軽くて済むので」(39歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「現金をATM等で下ろすのが面倒」(35歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「支払いで、小銭を探して出すのが面倒くさいから」(40歳男性/物流・倉庫/その他・専業主婦等)
・「あとからまとめて銀行引き落としの方がなにかと便利だから」(38歳男性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)
■ポイントでおトク
・「ポイント・マイルが貯まるので」(48歳男性/ビル管理・メンテナンス/技能工・運輸・設備関連)
・「なるべくポイントを貯めたいから」(42歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)
・「ポイントがついて還元されるから、節約になる」(23歳女性/リース・レンタル/営業関連)
■明細で管理しやすい
・「家計簿をつけやすいから」(46歳女性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「現金は、万が一の時に使うのにストックし、普段の出費はクレジットカードを利用しています。クレジットカードを使用すると明細を印刷できるので、管理もしやすい」(55歳男性/その他/メカトロ関連技術職)
・「自動会計アプリで収支が自動で計算されるから」(39歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
■現金のリスクも
・「現金は小銭しか持たない主義」(60歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「現金を持ち歩いて、事故・盗難などリスク防止。安心して歩けない」(51歳男性/専門店/営業関連)
・「海外生活の経験から現金はあまり持ち歩かない習慣が身についてしまったので」(47歳男性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)
・「多額の現金を持ち歩きたくない。カード類は暗証番号やパスワードが知られない限り、悪用されることはない。仮に盗まれても、すぐにストップすることができる」(56歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
■総評
現金派が42.6%、クレジットカードなどのキャッシュレス派が57.4%と、わずかながらキャッシュレス派が優位になった。ネットショッピングなどが主流となっている現代社会において、カードをもたないという選択肢はなかなか難しいかもしれない。
現金派は、まず「お金の管理しやすさ」という利点を挙げていた。その場であるだけの現金払いだと、収入と支出が財布のなかだけで分かりやすい。逆に、カード払いだと後での引き落としなので「借金している感覚」「タイムラグがイヤ」「使い過ぎてしまう」という懸念の声も上がっていた。「スキミング」「不正利用」「個人情報の漏洩」を怖がる人もいた。
対してキャッシュレス派は、カード払いの「スピーディー」な点を評価していた。現金、特に小銭を持ち歩くのが面倒、財布をスッキリさせたいという人は、カードを重宝しているようだ。また、ATMでいちいち現金をおろすのが面倒、という声もあった。後でくる明細書を家計簿代わりにしている人は「管理しやすさ」もその理由に挙げていた。
キャッシュレス派は、カードのポイントやマイルを貯めたい、という人が非常に多かった。「ポイント還元されるので節約になる」と考える人もいた。またカードは紛失してもストップすればいいだけで、多額な現金を持ち歩く方がよほど怖い、というアンチカード派への反論意見もあった。
実際には、金額や場所に応じて、現金とカードを上手に使い分けている人がほとんどではないだろうか。どちらの長所も短所もよく理解した上で、賢くスマートに利用していきたいものだ。
調査時期: 2017年1月26日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性206名 女性99名 計305名
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません