京成グループの京成トラベルサービスは、京成電鉄の3500形未更新車のラストランとなる「さよなら3500形未更新車記念ツアー」を2月25・26日の2日間限定で実施する。

3500形未更新車(京成電鉄提供)

運行当初の3500形(京成電鉄提供)

当日は車両前後面に「卒業」「感謝」と記したヘッドマークを掲出し、ツアー当日限りのダイヤで京成線内を走行。両日とも9時頃に京成上野駅を出発し、当日まで明かされない経路を通って宗吾車両基地に至る。走行中の車内では、限定記念品の配布や3500形にちなんだクイズイベントを行う。

宗吾車両基地では、3500形未更新車や基地内の保存車両との記念撮影会、参加者限定の物品販売会を実施。女子鉄アナウンサーとして活躍する久野知美さんが特別ゲストとして同行し、ツアーを盛り上げる。旅行代金は大人9,400円、こども8,400円。申込みは京成トラベルサービスにて、電話のみで受け付ける。募集人数は各日196名。

京成電鉄3500形は1972年12月、同社初のステンレス車両としてデビュー。同社の通勤車両では初めて冷房装置を備えた車両でもあり、1982年までに96両が導入された。このうち56両については、快適性や機能の向上を目的として1995年から更新修繕工事が行われ、「更新車」と呼ばれる。残りの40両も「未更新車」として運用を続けたが、2000年代に入ってから段階的に廃車となり、2月末のツアーをもって最後の4両が引退する。