ルフトハンザドイツ航空は12月27日、パイロットの所属する労働組合「Vereinigung Cockpit(VC)」は、賃金協定に関し仲裁人による手続きをとることで合意したことを発表。両者は仲裁により、2017年1月末までに最終合意を目指すことで一致したという。

最終合意までの期間においても、賃金協定に関して平和を維持することで合意。なお、両者は仲裁手続きを円滑かつ効率的に進めるため、仲裁人の特定に関してはコメントしていない。団体協約に関する交渉は過去数カ月間にわたり続けられ、直近では11月23日よりストライキを実施し、欠航便は計4,461便、累計で52万5,000人以上の乗客に影響が及んだ。今回の最終合意は、持続的な解決策を目指すものとしている。

ルフトハンザ グループ取締役で、人事・法務を統括するベッティーナ・フォルケンス氏は、「過去数カ月間にわたって徹底的な協議を実施してきましたが、このたび賃金協定に関する仲裁を進めることで合意に達しました。この交渉の機会は、労使双方に将来の見通しをもたらす解決策を見いだすことができる唯一の場です。仲裁人の支援により、公正な解決策を見いだせると確信しています。当社をご利用のお客さまや従業員、株主の皆さまのため、VCと協力して長期的な産業平和に到達したいと考えています」とコメントしている。