まずはマネープランの共有を

まずは夫婦でマネープランを共有してみることから始めてみましょう。お互いが働いているからこそ、仕事のことで頭がいっぱいになることや、「お金のことは何とかなる」と油断することも、あるかもしれません。家族としてどのように暮らしていきたいのか、マイホームの購入や子供の教育、老後の生活などライフイベントとそのお金についてどうするか等、一度機会を作って話し合ってみるのが良いでしょう。

お互いの考えがバラバラのうちは家計の管理は難しいものですが、夫婦として共通の目標ができれば、それに向かって頑張る気持ちも芽生えることでしょう。話し合ったことがある家庭でも、方向性や現状、お互いの考えにズレが生じていないか、定期的に確認してみることが大切です。子供の出産で妻が一時的に休職する可能性がある場合は、事前に夫だけの収入で生活してみるなど、シミュレーションしてみるのもいいですね。

マネープランを共有して共通の口座を作ったら、最近たくさん出ている家計簿アプリを活用してみるのもオススメです。2人で共有できるアカウントを1つ作れば、家計の収支を一元管理できて大変便利。家計を可視化することで、貯蓄や無駄使いの削減にもやる気が出るかもしれません。何より、夫婦のコミュニケーションツールとして利用できるのもうれしいポイントですね。

これまで財布がバラバラで貯蓄ができなかったという共働き家庭も、収入が複数ある分、工夫をすれば家計が改善してお金を貯められるチャンスは大いにあります。お互いに忙しく2人でゆっくり話す機会がないとしても、休みなどを利用して、是非共通のマネープランや目標を持つところから始めてみてください!

筆者プロフィール:武藤貴子
ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。