Kids Publicは12月1日より、SNSやテレビ電話などを通じて小児科医に直接相談ができる遠隔医療相談サービス「小児科オンライン」をマルハン健康保険組合とのパイロット事業を開始。子育て中の親の負担を軽減すると共に、医療費削減の施策として展開する。

小児科オンラインのイメージ

「小児科オンライン」は遠隔医療相談を通して、「この状態であればご自宅で過ごしていてもいいと思います」と自宅の段階で小児科医が直接アドバイスを行うことで、不要不急の外来受診を減少させ、医療費適正化を目指した取り組み。この取り組みは保護者の負担を減らし、小児医療現場の負担を減らし、健康保険組合の支払う医療費を減らすという、三者にとってメリットのある構造の実現を狙っている。

健康保険組合との連携の最初の事例として、多くの育児世帯が所属するマルハン健康保険組合において12月1日より3カ月間のパイロット事業を行い、小児医療費削減の施策としての有効性を評価。この取り組みをきっかけに、今後も「小児科オンライン」は健康保険組合との連携を進めていくという。

「小児科オンライン」はLINEやSkypeなどのアプリを使用し、テレビ電話、チャットなど保護者の方の好きな方法で18~22時の間、小児科を専門とする医師にリアルタイムで医療相談を行うことができるサービス。専門知識を元に救急外来に行くべきか、翌日保育園に登園することは問題ないか、など具体的なアドバイスを行う。

利用方法はまず、「小児科オンライン」にアクセスして相談希望時間を予約。予約時間になったら、LINEやSkype、電話のうち好きな方法で接続する。テレビ電話やチャットに添付された写真を参照しながら小児科を専門とする医師が相談を受けることで、「この状態であれば明日の受診でいいでしょう」など、具体的なアドバイスが可能となる。救急受診の相談以外にも、子どもの健康に関して何気なく気になっていることや子育ての疑問などの相談も受け付けている。なお、同サービスは医療相談であり医療行為ではないため、診断や処方はできない。

受付時間は、マルハン健保加入者は18~22時、一般ユーザーは平日18~22時。料金は、マルハン健保加入者はパイロット事業期間中無料で利用制限なし、一般ユーザーは月額税別3,980円で利用制限なしとなる。