厚生労働省は11月22日、「21世紀成年者縦断調査」の結果を発表した。対象は、2012年10月時点で20~29歳だった男女及び配偶者のうち、2013年あるいは2014年の調査に協力した1万1,183名、及び2002年10月末時点で20~34歳だった男女及び配偶者のうち、2013年あるいは2014年の調査協力者8,722名。同調査はいずれも2015年11月4日に、被調査者の調査票を郵送で回収して行われた。

13年間で男性5割、女性6割が結婚

同調査は、仕事の有無・就業形態・結婚意欲・家庭観などについて、同じ集団を対象に毎年継続的に調査しているもので、少子化対策など厚生労働行政施策のための基礎資料を得ることを目的としている。今回は、2002年時点の成年者調査(第14回)と、2012年時点の成年者調査(第4回)の調査結果を比較してまとめた。

「第14回調査の年齢階級別にみた結婚状況」

2002年時点の成年者調査における第1回調査(20~34歳)時に独身だった人のうち、この13年間で結婚した割合は、男性48.4%、女性58.3%となった。

「第14回調査の結婚意欲別にみた結婚状況」

また、その割合を結婚意欲別に見ると、男性が57.5%、女性が66.4%となり、男女ともに「結婚意欲あり」の方が「結婚意欲なし」よりも高い割合を示す結果に。

独身女性の結婚・出産後の就業継続意欲

「独身女性の結婚後の就業継続意欲の状況」

独身女性(仕事あり)について、「結婚後の就業継続意欲」を10年前後で比較した結果、10年前に比べて、「結婚した後も続ける」の割合は2.8pt高くなり、「結婚を機にやめる」という人の割合は4.8pt低くなった。

「独身女性の出産後の就業継続意欲の状況」

また、「結婚した後も続ける」と回答した独身女性の「出産後の就業継続意欲」についても調べると、10年前に比べ、「出産した後も続ける」の割合は3.8pt高くなり、「出産を機にやめる」の割合は17.6pt減少となった。