「先取り貯蓄」で効率よく貯める

お金を貯める意識を強く持っておかないと、実行するのは難しいもの。毎月の収入から余った金額を貯めるのではなく、給料を使う前に貯金をする「先取り貯蓄」をしていきましょう。給料天引きや自動振替など、自動的に差し引かれるものを利用すると、ストレスもありません。給料天引きなら財形貯蓄、自動振替なら積立定期預金など、毎月決まった額を先取りしながら効率よく貯めていきましょう。

資産運用と貯蓄の両立は?

効率よく貯めるために、預貯金より金利の高い投資信託などで資産運用してみることも考えましょう。株式や投資信託の運用商品は、お金の価値が値動きするリスクがあります。とはいえ、1,000万円は長期間で準備するからこそ、多少のリスクを取っても大丈夫なものです。

現時点で資産に余裕がある人は、お金が必要となる時期と金額を検討して、資産の半分を貯金、もう半分を資産運用するなど工夫をしてみるのも手です。これからじっくり時間をかけて積み立てていくというのなら、例えば、月々の2万円のうち1万円を預貯金に、1万円を運用商品に積み立てていくのも良いでしょう。

毎月2万円のコツコツ預貯金では約42年かかります。2万円のうち1万円を預貯金、1万円を年利3%で運用した場合、1,000万円まで32年と約10年の短縮。2万円を年利3%で運用する場合は、約27年で1,000万円を準備できます。このように、運用して金利を味方につければ、貯まるスピードもアップします。思い立ったらすぐにでも始めることが1,000万円到達への近道です。

筆者プロフィール:武田明日香(たけだ あすか)
エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル!」「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人を送るための知識を伝えている。人生の"やりたい"が"できる"に変わるお金の教養スクール開講中!