京浜急行電鉄は11月19日に京急線のダイヤ改正を実施する。平日夕方以降のラッシュ時間帯における混雑緩和・平準化を進め、品川駅始発の下り「ウィング号」の運行時間帯が拡大される。土休日も午前中の上りを中心に混雑緩和・平準化が進められる。

京急電鉄が11月19日にダイヤ改正を実施

土休日ダイヤは11月19日から変更。土曜朝の上り特急のうち、金沢文庫駅を6時40分以降に発車する13本の増結パターンが見直され、都営線直通7本の12両編成運転区間は金沢文庫~神奈川新町間(後部4両増結)、品川・泉岳寺行6本の12両編成運転区間は金沢文庫~品川間(前部4両増結)に。土休日の9~10時台に金沢文庫駅を発車する上り快特のうち、泉岳寺行4本は金沢文庫~京急川崎間で12両編成運転(後部4両増結)となる。

平日ダイヤは11月21日から変更。夕方以降の下りに関して、品川駅始発、または品川駅で空車を増結する電車を増やし、品川駅での着席機会を増やすことで横浜・横須賀方面への快適性を高める。都営線直通の快特のうち、品川駅を19時29分以降に発車する電車(京急久里浜・三崎口行)は同駅で8両編成の後部に4両増結し、品川~金沢文庫間で12両編成運転を実施。現行の品川駅21時57分発・22時22分発・22時40分発の快特3本は特急に変更され、停車駅を増やすとともに普通への乗換え利便性向上も図る。

平日の夕方から夜間にかけて11本運行される下り「ウィング号」は運転間隔が見直され、「ウィング8号」は品川駅21時17分発(現在は21時5分発)、「ウィング9号」は品川駅21時47分発(現在は21時25分発)、「ウィング10号」は品川駅22時17分発(現在は21時45分発)に。最終の「ウィング11号」は現在の品川駅22時5分発から1時間近く繰り下げられ、品川駅23時0分発(京急久里浜行)となり、深夜時間帯の着席サービス向上を図る。なお、京急久里浜行「ウィング号」は京急久里浜駅で三崎口行の電車に接続する。

京急電鉄によれば、今回のダイヤ改正は利用者の動向や需要に応じた輸送力確保と利便性サービス向上を目的に実施されるという。「輸送サービスの高付加価値化と快適な移動の実現で、住みやすい魅力ある沿線をめざしてまいります」と発表している。