資生堂はこのほど、「25歳女子の今を解き明かすアンケート調査」を実施し結果を発表した。調査は8月9日~15日、25歳のフルタイム勤務の未婚女性300名、および35歳・45歳・55歳のフルタイム勤務女性各100名(既婚を含む)を対象に、インターネットで行われた。

仕事は忙しく、恋愛に焦りも見える25歳

「25歳女子の仕事や職場の状況」

はじめに、25歳の女性300名を対象に"仕事や職場の状況"について質問した結果、67.0%が「ストレスが大きくなっている」と感じていることがわかった。また、「責任ある仕事が増えた(64.7%)」「新しい仕事にチャレンジする機会が増えた(59.7%)」など、社会人としてより高度な仕事が求められていくタイミングであることがうかがえたほか、「キャリアについて深く考えるようになった(62.0%)」という人も6割を超えた。

「25歳女子の恋愛や友人関係の状況」

続いて、"恋愛や友人関係の状況"についても聞いたところ、「まわりに結婚や出産する人が増えてきた(85.3%)」「以前よりも結婚や出産を強く意識するようになった(80.7%)」という人が8割を超えた。一方で、「このまま働き続けて結婚や出産ができるのか不安になってきた」という人も68.0%に達し、仕事と結婚の両立に揺れ動く姿が浮き彫りとなった。

25歳という年齢は…

「25歳という年齢は…」

次に、25歳という年齢がどのような歳だと感じているのかを探るため、いくつか質問を実施。その結果、25歳女性の84.7%が「25歳という年齢は、これからどうなるんだろう、と不安の方が大きい年齢である」と考えていることがわかった。一方、「これから起こる出来事について、ワクワクの方が大きい年齢である(48.3%)」は半数以下にとどまり、今の25歳の女性は、期待よりも不安が大きいことがわかった。

これに対して、35・45・55歳の女性は、25歳のときに「不安が大きい」と感じていた人は約35%。また、「ワクワクが大きい」と感じていた人は72%にのぼり、今の25歳とは逆に、30年・20年・10年前はこれからにワクワクしていた女性が多いことが読み取れた。

「25歳という年齢は…」

また、「25歳という年齢は、ぼんやりすごしていたらいけない大事な年齢」と感じている25歳の女性は90.3%に達し、同様に感じていた先輩女性も全世代で70%を超えた。

さらに、「25歳という年齢は、素敵な大人の女性になれるかなれないかの分岐となる年齢」と考えている25歳の女性は80%超。これに対して先輩女性も、全世代で半数以上が同様に思っていたものの、この意識に関しては今の25歳の方が強いことがうかがえた。

"女性が働きやすくなった社会"にうらやむ声

「イマの25歳がうらやましいと思うこと」

次に、35・45・55歳の女性が、現在の働く25歳をどのように見ているのかを知るため、現在の25歳をうらやましく思うことについて聞いてみたところ、「女性の多様な生き方が認められるようになったこと(82.7%)」を筆頭に、「女性が働くことへの理解が進んだこと(79.3%)」「子どもを持ちながら働くことが容易になったこと(75.7%)」など、社会の考え方や環境の変化を挙げる人が多かった。

また、25歳の頃に行なえずに後悔していることを教えてもらったところ、35歳は「恋愛」や「結婚」が群を抜いて多かったものの、全世代を通じて「勉強」や「資格取得」、「留学」といった"自分磨き"に関する後悔の声が多数寄せられた。