歌舞伎俳優の市川海老蔵(38)が15日、東京・有楽町で行われた映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)のジャパンプレミア レッドカーペットイベントに登壇。来日を果たしたトム・ハンクス(60)とアーロン・エッカート(48)を出迎えた。
クリント・イーストウッド監督がメガホンをとる本作は、2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された航空事故の生還劇の知られざる真実に迫る映画。本作を引っさげ、主人公のサリー機長を演じたトム・ハンクス、副操縦士役のアーロン・エッカートが14日に来日を果たした。
イベントではまず、2人を迎える日本代表ゲストとして海老蔵が登場。ハリウッド映画の来日イベントに参加するのは初めてという海老蔵は「とても光栄」と語り、本作でサリー機長が"究極の決断"を迫られることにちなみ、"究極の決断"を迫られた経験を聞かれると、「"海老蔵"を襲名したときに父がすぐ病気で倒れ、そのときはいろんな選択を迫られた」と振り返った。そして、ハンクスとエッカートが姿を現し、会場がさらにヒートアップする中、海老蔵も拍手で迎え、ガッチリと2人と握手を交わした。
ハンクスは「日本には何度も来ていますが、日本に戻ってくるたびにうれしさを感じます」と来日を喜び、エッカートも「コンニチハ! 日本ダイスキ!」と日本語でお茶目にあいさつ。そして、ハンクスは海老蔵のことを「日本の"ジェームズ・ボンド"と言っていいほどかっこいい」とべた褒め。エッカートも「ものすごくハンサムな方。パッと一目で才能がある方だと思うので、ハリウッドにいらしても成功すると思います」と太鼓判を押し、「たぶん力も強くて我々はやっつけられると思います。ジェームズ・ボンドだから」と続けると、海老蔵は「恥ずかしい、恥ずかしい」と大照れした。
海老蔵は2人の前で、本作について「正しいということを証明することがいかに難しいことで、それに対して忠実でいること…そういうことと戦っている人たちに対して勇気を与える映画」とコメント。ハンクスは「ハドソン川の奇跡は、1人が起こした奇跡ではなく、いろんな人たちがチームで協力し合って起きた奇跡」と説明し、「日本ではここ数年いろいろ災害があり、日本の方は助け合うという精神をよくおわかりだと思いますが、この映画はまさにその精神を描いています」と熱く語った。
イベントでは、海老蔵から2人にサプライズプレゼントとして名前入りの提灯を贈呈。2人とも「アリガトウ」「とても美しい」と喜んでいた。