『ブレードランナー』(82)の続編でメガホンを取ることが決まったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の最新作『Arrival』が、『メッセージ』の邦題で2017年に日本公開となることが8日、明らかになった。
ヴィルヌーヴは、『プリズナーズ』(13)、『ボーダーライン』(15)などで映像美と世界観が高く評価されてきたカナダ人監督。本作は、優れたSF作品に贈られるネビュラ賞を受け、映像化不可能と言われていたアメリカ人作家テッド・チャンによる短編小説『あなたの人生の物語』を原作にした、新たなSFドラマだ。
突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(16)などのエイミー・アダムス演じる言語学者・ルイーズは、知的生命体と意思の疎通をはかるために、"彼ら"が人類に何を伝えようとしているか探っていく。
SFでありながら切なさも込められた本作は、『デイリー・テレグラフ』紙から「美しく挑発的な寓話(ぐうわ)」、『デイリー・メール』紙からは「すばらしく巧妙な演出」と評されており、7日の時点で映画批評サイトのロッテン・トマトでも100%の好評を獲得。10日までの期間でイタリアにて開催されている第73回ヴェネツィア国際映画祭の"コンペティション部門"にも出品され、最終日に発表される同映画祭金獅子賞にも期待が高まっている。