パピレスとGYAOの合弁会社・ネオアルドは1日、クリエイティブ分野の専門スクールを運営するバンタンと「コミックシアター《フルボイス版》」を共同制作するプロジェクトを開始すると発表した。

「コミックシアター《フルボイス版》」として制作される水上悟志『サイコスタッフ』(左)と、桜野みねね『ひなぎく見参! 一本桜花町編』

コミックシアターは、従来のマンガにデジタルならではの演出を施すことで、動画コンテンツとして進化させたもの。アニメーションやエフェクトなどを付加したコマやセリフが自動表示され、ストーリーが進む仕掛けとなっている。2014年からは、声優によるキャラクターのセリフ音声やBGM、効果音などを追加した「コミックシアター《フルボイス版》」の配信を開始している。

今回の共同プロジェクトでは、ネオアルドが制作したコミックシアターに、バンタンの生徒が制作したBGM・効果音・キャラクターボイスを付加して、デジタルコンテンツとしてリリース。対象作品は、「マンガ図書館Z」(Jコミックテラス運営)提供による、水上悟志『サイコスタッフ』と、桜野みねね『ひなぎく見参! 一本桜花町編』の2作品となる。

今後、バンタンでは、9月に学内でオーディションを行って配役を決定し、10月にかけてボイス収録、音声・サウンド調整を実施。ネオアルドは、対象作品にアニメーションなどのエフェクトを付加し、バンタンが制作した音声データの埋め込みを行い、「コミックシアター《フルボイス版》」として完成させる。各電子書店へのリリースは、来年2月を予定している。