東京都渋谷区は8月3日、無料通信アプリ大手のLINEと「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定」を締結。今後、アプリを通じた行政情報の発信や、子育て支援に力を入れていくと発表した。

渋谷区とLINEが協定を締結

この協定に基づき、区では年度内にも、無料通信アプリ「LINE」を使って、子育て支援の情報を発信する予定。個人情報を登録しておけば、妊娠時には健診やパパ・ママ学級の情報、出産後には子どもの予防接種の情報などが、必要なタイミングで届けられる仕組みを構築するという。

区の経営企画課基本計画担当主査によれば、当面は保育室の予約、将来的には保育園の入園申し込みも、LINEでできるようにしたいとのこと。育児相談など、双方向のやりとりができる仕組みも整えたいとした。

他にも、区内の小中学校にLINEの社員が訪れ、インターネットやSNSの使い方を教えたり、お互いの職員が、人材開発や研修プログラムによる交流をしたりと、さまざまな分野での交流を検討している。

担当主査は「他社の追随を許さないユーザー数を誇り、さらに多くの子育て世代が利用しているLINEを通して、区の情報を幅広く周知したい」と話している。