(左上から時計回りに)チョー、山口由里子、平田広明、岡村明美、中井和哉、山口勝平、大谷育江、矢尾一樹、ケンドーコバヤシ、濱田岳、満島ひかり、田中真弓、北大路欣也、菜々緒、山路和弘。

尾田栄一郎原作による映画「ONE PIECE FILM GOLD」の初日舞台挨拶が、本日7月23日に東京・丸の内TOEIにて開催された。

イベントには、ルフィ役の田中真弓、ゾロ役の中井和哉、ナミ役の岡村明美、ウソップ役の山口勝平、サンジ役の平田広明、チョッパー役の大谷育江、ロビン役の山口由里子、フランキー役の矢尾一樹、ブルック役のチョーの麦わらの一味に加え、ギルド・テゾーロ役の山路和弘と、カリーナ役の満島ひかり、タナカさん役の濱田岳、バカラ役の菜々緒、ダイス役のケンドーコバヤシ、レイズ・マックス役の北大路欣也、宮元宏彰監督の総勢16名が登壇した。

舞台挨拶ではまず田中が「今日は来てくれてありがとうございます。セリフを言おうかな」と提案し、「お前は、おれの大嫌いなヤツらにそっくりだ! 」と劇中のルフィのセリフを披露する。中井や岡村らも田中の発言を受け、劇中のセリフを用いて挨拶していく。

16年前に「ONE PIECE」の主題歌を担当したFolder5の元メンバーでもある満島は「またこうして先輩たちの背中を見ることができてとてもうれしいです」と感慨深げ。「ONE PIECE」の大ファンである濱田は「子供の頃から観ていた作品なので、初日にこの場に立たせてもらっているのは特別な感じがして……。うーん、柄にもなく真面目なことを言ったら、何を言っていいかわからなくなっちゃった(笑)」と喜びのあまり混乱気味の様子。宮元監督は尾田から「自分がマンガで描かないような世界を描いてほしい」と言われ苦慮したと振り返り、「一番やりたかったのは楽しい『ONE PIECE』、わくわくする『ONE PIECE』でした。こういう仕事に携われてよかったなと思いました」と語った。

「ONE PIECE FILM GOLD」が、世界33の国と地域での公開が決まった事に対し、中井は「33も国の名前を言える自信がないな。お国柄みたいなものがあって、ハマっているポイントも違うんでしょうね。感想を聞いてみたい」とコメントする。大谷も感想を問われ、「すげー!!!」と、チョッパーの声で叫んだ。

出演が決まった際の周囲の反応を問われ、満島は「『ONE PIECE』のファンが多かったので、『写メで絵コンテを送って』と言われたりしましたね」、菜々緒は「誕生日にメールもくれないような兄から『尾田さんに会った?』ってメールがきました」と反響の大きさを語る。ケンコバは「(収録で一緒になった)NMB48のメンバーに『(映画で)ドMのキャラをやる』って言ったら『ピッタリですね』って言われて。さすがに私生活を改めようかと思いましたよ」と答えた。北大路は「僕の友達、みんな70歳を超えてますからね。『んっ?』って反応ですよ」と回答すると、会場からは大きな笑い声が。さらに北大路は「台本を読むと愛や思いやりがあった。欲もいっぱいあるんだけど、きれいな欲じゃないと成功しないんだなと感じた」と振り返った。

また田中は司会者から、今夏リオデジャネイロオリンピックが行われることにかけて「この夏、何色のメダルを狙いますか?」と問われると「タナカさん(を演じた濱田さん)に聞いてみましょう」と受け流す。田中からバトンを受け取った濱田は「ゴールドでしょう」と宣言。田中もルフィの声で「ゴールドでしょう」と続けた。締めの挨拶では田中が、「いつもなら、会場の皆さんに向かって『みんなはオレの仲間だ!』と言って『おおー!』と返してもらうんですけど、今日は逆でいきましょう」と観客に提案。観客が「お前たちは俺の仲間だ!」と叫ぶと、登壇者は拳を天高く掲げながら一斉に「おおー!」と声を上げた。