得するワザでクレジットカードをより有効活用してみよう!

海外旅行傷害保険を活用してみる

2つ目は、クレジットカードに付帯している海外旅行傷害保険をうまく利用すること。「クレジットカードについている保険は使えない」という印象をお持ちの人もいるかもしれませんが、内容をきちんと知ることで、お得に使える場合があるのです。

保険料を支払って加入する海外旅行保険に比べ、クレジットカードの付帯保険は、補償の範囲や金額、治療費の支払い方法などにおいては、確かにデメリットと思える点があります。例えば、疾病死亡や緊急歯科治療費用など、クレジットカードの保険では対応できない場合があることや、治療費等も低く設定されている傾向があります。また、海外で治療を受けた際、クレジットカードの保険では一度治療費を建て替えが必要です。一般の海外旅行保険では、現地で治療費を払わなくてもいいケースがあります。

このように比較すると、クレジットカードの付帯保険だけでは心配なようにも思えますが、実はクレジットカードを複数保有している場合、「死亡・後遺障害」では保有カードの最高額の補償が適用されます。さらに、その他の「疾病治療費用」「傷害治療費用」「賠償責任」などは、補償額を合算できるのです。

せっかくクレジットカードに保険が付いているのに、補償の範囲を広げるため、わざわざ保険に入り直すのはちょっと……と思う人は、持っているクレジットカードの保険を確かめてみるのもいいでしょう。

ただし、クレジットカードに付帯する保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があることに注意が必要です。利用付帯の場合、そのクレジットカードで旅費の決済を行わないと補償を受けられないので、気をつけましょう。

クレジットカードの特典を最大限活用!

最後に3つ目は、クレジットカードで受けられる特典。ポイントなどに比べて関心が低いようですが、利用しないまま持っているのは、もったいないことです。

例えば、イオンカードや東急カードでは、クレジットカードを利用するだけで、映画の料金が300円割引されます。映画が好きで頻繁に行くという人にとっては、かなりのお得になりますね。その他、自分がよく行くお店で使えるサービスがあるか、探してみるのがおすすめです。

クレジットカードは大変種類が多く、どれをメインで使おうか迷うこともありますね。カードごとにそれぞれおすすめポイントが紹介されていますが、大事なのは、自分はどんなメリットを優先させたいか明確にしておくことです。まずは、自分が保有しているクレジットカードの内容を再確認してみることから始めてみましょう!

筆者プロフィール:武藤貴子
ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。