かんぽ生命は7月4日、簡易生命保険誕生100周年キックオフイベントを開催した。会場には同社のイメージキャラクター「かんぽさん」を務めるV6の井ノ原快彦さん、同社所属プロゴルファーの上田桃子選手らが登場した。

井ノ原さんが「100周年アンバサダー」に就任

10月に誕生100周年を迎える「簡易生命保険」は、1916年(大正5年)10月に「簡単な手続きで、国民の基礎的生活手段を保証する」という社会的使命を持って誕生。当時の逓信省が創設し、のち郵政省、総務省、日本郵政グループを経て、かんぽ生命に引き継がれ、現在に至る。

イベントに登場したかんぽ生命 取締役兼代表執行役社長 石井雅実氏は簡易生命保険誕生100周年の節目を目前に控え、次のように語った。

「かんぽ生命保険の契約数は約3,200万件、日本の5分の1の人が契約しており、大きな社会的使命があります。100周年の節目の年に、新たに『いつでもそばにいる。どこにいても支える。すべての人生を、守り続けたい。』を経営理念に掲げました。郵政グループの一員として、最も身近で温かい存在であり続けたいです」(石井社長)

かんぽ生命、簡易生命保険誕生100周年キックオフイベントを開催(左:上田桃子選手/右:かんぽ生命 取締役兼代表執行役社長 石井雅実氏)

また、10年前から「かんぽさん」として同社のCMに出演してきた井ノ原快彦さんは、このたび「簡易生命保険誕生100周年アンバサダー」に就任。日本郵便とかんぽ生命の代表社員14名が見守る中、石井社長から任命状と特製バッジが授与された。

「(アンバサダーに就任して)うれしいの一言です。バッジの重みを感じます。今年で『かんぽさん』10年目ですが、あっという間でした。CMが始まったときは、街で会った人に『かんぽさーん』と言われていたけど、最近は『かんぽ君』とか『かんぽっち』とか言われるようになりました(笑)」(井ノ原さん)

かんぽさんの制服姿がお茶の間に広く浸透した井ノ原さん。石井社長も「私は社長就任5年目ですが、井ノ原さんはその倍。制服も持っていてとても似合う」と絶賛。井ノ原さんは「今日もかんぽさんの制服で来たかったけど、(14名の代表社員に)紛れてしまうかと思ってスーツにしました」とコメントし、笑いを誘った。

「最初のCMはお見合い写真をお客さんに勧められる内容で、それから歌ったり踊ったりを経て、街の人に育てられてここまで来ました。(実生活では)自分が住んでいる街の小さな郵便局にいるかんぽさんと会うことがあります。お互い何となく気まずくなるんですけど(笑)、かんぽさんに『あのCM良かったです』と言われることも。ふれあいが楽しいですね」(井ノ原さん)

「夢」についてのトークセッションも

続いて行われたトークセッションでは同社所属のプロゴルファー 上田桃子選手が登場。井ノ原さんとともに、100周年の歩みを振り返った。

「『100周年』と一言で言っても、なかなか想像できないですよね。日本もこの100年で大きく変化しました。(NHKの)朝ドラをみていると、大体ここ100年以内の出来事を物語にしています。その間には戦争もあったりして、そんなに大変だったときにも会社を続けているのはすごいと思います」(井ノ原さん)

「かんぽさんのCMは笑顔がすごく素敵。10年間のストーリーがあるのがいいですね。最新のCMは今までの背景が見える作りになっていると思いました」(上田選手)

最後に日本郵便及びかんぽ生命社員の夢で構成された100周年記念オブジェ「100の夢オブジェ」のお披露目が行われた。オブジェに書かれた夢を読み上げた上田選手と井ノ原さんは、最後に「夢」について次のように語りイベントは幕を閉じた。

「かんぽ生命に所属して1年になりますが、まだ優勝はできていません。良いときも悪いときも家族のように温かい言葉を頂戴していて、だからこそ頑張りたいと思っています。また、(出身地である)熊本地震があってすごくショックを受けたのですが、まずは頑張っている姿を熊本の皆さんに届けたいと思っています。自分が優勝して、何か力になれたら良いと思います。アスリートとして、『人生は夢だらけ』だと思ってもらいたいですね」(上田選手)

「『人生は夢だらけ』、ほんとにいい言葉だと思います。夢を見るのは勝手だからこそ、どんどんいろんな夢を子供たちには見てもらいたいですし、すべての世代の方にまだまだ夢はあるんだということを感じていただきたいです。かんぽさんとしても、社員の方と気持ちを一つにしてこれからも歩んでいきたいと思っています」(井ノ原さん)

井ノ原快彦さんの夢

上田桃子選手の夢