フジテレビ"ノイタミナ"ほかにて放送中のアニメ『甲鉄城のカバネリ』。カバネリとなった生駒や無名の今後や、美馬の思惑など様々な謎を残しつつ、6月30日に最終話を迎える本作品。

畠中祐(はたなかたすく)。1994年8月17日生まれ。賢プロダクション所属。主な出演は『甲鉄城のカバネリ』生駒役、『KING OF PRISM by PrettyRhythm』香賀美タイガ役、『うしおととら』蒼月潮役など(左)
千本木彩花(せんぼんぎさやか)。1995年11月24日生まれ。アイムエンタープライズ所属。『甲鉄城のカバネリ』無名役、『ガーリッシュ ナンバー』烏丸千歳役、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』クラッカ・グリフォン役など(右)

今回は、最終回放送を直前に控えた『甲鉄城のカバネリ』から、主人公・生駒役の畠中祐と、ヒロイン・無名役の千本木彩花にインタビューを実施。『甲鉄城のカバネリ』収録を終えた、いまの想いを訊いた。

メインヒロインという意識はなかった

――最終回までのアフレコを終え、生駒と無名がお二人にとってどのようなキャラクターになったかをお聞きしたいです。

畠中 生駒のように弱さをさらけ出せる役はいままで演じてきたことがなかったので新鮮でした。生駒は基本的に実力も立場も弱いタイプ。だから生駒はヒーローでいるよりも、ずっと弱いところから見上げる奴でいて欲しいですね。でないと弱い立場にいる人の気持ちもわからないでしょうし。

千本木 私にとっても無名はすごく大切なキャラクターになりました。美樹本晴彦先生が原案画を描き、荒木哲郎監督が設定を考えた、キャラクター自体がとても魅力的です。だからこそ、演じる上でもすごく考えさせられるキャラクターでした。

生駒

無名

――お二人ともかなり思い入れがあるキャラクターになりましたね。

畠中 生駒は、挫折や苦しみを経ています。僕とは違う人間で、遠い存在なのかと思っていたのですが、意外と近しい存在だった。だからこそもっと掘り下げていかないと……という思いはありました。

千本木 これだけ力を入れている作品に、新人の私を使っていただいて。自分の人生でのターニングポイントだと思っています。

――千本木さんは、以前別のインタビューで「1話のときはガチガチでした」とおっしゃっていました。最終回まで収録して、成長したと感じる部分はありますか?

千本木 キャラクターについて、いろいろなことを考えるようになりました。心で感じて動こう、演じようという目標を立てて。そこができていればいいなあと思います。

――メインヒロインを担当されるのは『カバネリ』が初めてですね。

千本木 あまり自分ではメインヒロインという意識はなかったです。現場での雰囲気作りや、失敗したときにフォローをしていただくなど、周りの先輩方に助けられ、ついて行くのが精一杯でした。

――イベントでの千本木さんは堂々とされているので意外です。

千本木 そうですか?(笑)。全然そんなことないですよ。イベントに来てくださるお客さんは『カバネリ』のことを好きで集まってくれている方たちなので、あまり緊張せずリラックスして話ができました。どう伝えようかなって考えて緊張することはありますけど。

技術ではなく体を張っていこう

――生駒は人とカバネの中間の存在、カバネリです。人からカバネリになっていく過程について演技指導はありましたか?

畠中 カバネリになったからといって人間時と違う演技を求められることはなかったですね。ただ、「生駒は考えるより先に体が動いてしまうタイプ」なので、そこは大事に演じようという話はしました。

――畠中さんのアフレコエピソードで印象に残っているのは、第1話で生駒がカバネ化を食い止めるために自らの首を絞めるシーンで、実際に首を絞めてアフレコをしたり、第11話で首枷を外すシーンでは息を止めて力を入れたり……。

畠中 あとは第11話の冒頭で海から出てきて咳き込むシーンですね! あそこはリテイクを繰り返しました。「もっと海水を飲んで出てきたように」とか。あと、美馬の殺しを見て詰め寄るシーンでは、「もっと体の力を抜いて」と言われたんですが、どうしてもうまくいかなくて……。あまりにもうまくいかなかったので、音響監督の三間雅文さんがブースの中に入ってきて、「体の力を抜くってのはこういうことだから! 体の力が抜けて重心が傾いたから思わず前に出てしまった!」って実際にジェスチャーで表現していただいて。

――生駒ならではのディレクションですね。

畠中 僕には言葉で伝えるより手っ取り早いんだと思います(笑)。

――命を削っていますよね。

畠中 そうしないと演じられないというか……、技術ではなく体を張っていこうと思っています。だからこそ生駒役として選んでいただけたのかと思っています。

――荒木監督は、「負け犬リベンジもの」の主人公として、声に「下から見上げる雑草感」がなくてはいけないとおっしゃっていました。たしかに生駒はものすごく雑草感があります。

畠中 負け犬なのは間違いない! これからも悔しい思いをしていきたい、そういった立場でありたいと思っています。見上げて食ってやるぞ! と。

菖蒲

――菖蒲役の内田真礼さんは千本木さんのことを大絶賛していましたよね。「すごい子がでてきた」と。お二人で演技のお話をすることも?

千本木 演技のお話をすることはあまりないんですけど、アフレコ現場では隣に座らせていただいているので、「このシーンの菖蒲さま、すごく可愛くないですか!」、「来栖と菖蒲さまのこのシーンが!」という話はよくしていました(笑)。やはり同じ事務所の先輩がいるだけでとても心強かったです。

――逞生役の梶裕貴さんは、畠中さんとの芝居は「魂がぶつかる感じがする」とおっしゃっていましたね。梶さんとも演技について話すことはなく?

畠中 そうですね。現場に入るとディスカッションよりも、お芝居の中でぶつかって、そこでお互い理解できたらいいなという空気感ですね。

逞生と生駒

――第10話で逞生が退場してしまいますが、畠中さんはどのタイミングで知ったのでしょうか。

畠中 第10話の台本をもらってからですね。そこではじめて知りました。逞生はかつて生駒の心臓皮膜が光った瞬間に、生駒から遠ざかってしまったんですよね。ずっとそのことを抱えていたんだと思います。生駒のそばに居て、カバネと戦ってくれていたのもそういった理由だったのかもしれない。だって、いままでただの蒸気鍛冶だったんですよ。彼も「誇れる自分」になろうとしたのかもしれないです。

――それでは最終回に向けて一言お願いいたします。

千本木 やはり無名が無事助かるのかどうかを見届けていただきたいですね。そして、甲鉄城の人たちとどういった結末を迎えるのか。期待していてください。

畠中 最終回ではキャラクターたちがそれぞれの生き方を選択して、覚悟を決めるというお話になっています。みんながどうあがいていくのか、どう死を選んでいくのか。一人ひとりの決めた未来を一緒に見てもらえたらと思います。

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